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LD(学習障害)の通級指導教室とは?

通級指導とは、子どもの特性の合わせて、通常学級や通級指導教室を行き来する指導法です。

子どもが必要とするプラスαを提供する仕組みで、子どものニーズに合わせて、きめ細やかな指導ができます。

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LD(学習障害)の子どもの場合、多くは通常学級に籍を置いて、必要なときに通級指導を利用します。

通常学級では、授業はもちろん、集団生活のルールなど、学ぶべきことがたくさんあります。

通常学級で学習を含む活動に参加し、一部特別な指導を通級指導教室で受けます。

【通常学級で受けること】
・ホームルーム
・課外活動
・支障のない範囲での通常学級

【通常学級で得れること】
・集団生活のルール
・周りの子どもたちとの勾留
・集団の中で人の話を聞いたり、集中する習慣

通級指導教室とは?

通級指導教室とは、障害の種類、程度に応じて、その子どもにあった指導方法を提供する場所です。

学校や地域によって「通級指導教室」「リソースルーム」など呼び名が異なる場合があります。

通常の学習方法では学習が難しい授業のときに利用します。

【学ぶ力を上げる】
基本的な学力を身につけ、自分にあった学習方法をマスターします

【特徴に合わせた指導で力を伸ばす】
障害の程度、種類に応じて、子どもが必要な指導を提供する仕組みです。
認知のクセ、不得意な教科によって、それぞれに合った方法で指導します。

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通級指導の種類

【自校通級】
自分の通う学校に「通級指導教室」があり、校内で通窮する

【他校通級】
自校に通級指導教室がなく、別の学校まで通って利用する

【巡回指導】
通級指導教室の教員が、複数の学校を巡回して指導する

時間割、指導内容に応じて、通級指導教室を利用する時間は変わります。

以前は、通級指導に細かい時間制限がありましたが、現在は時間割や指導内容に応じて、一週間に8時間最大使う子どもから、1ヶ月で1時間程度利用する子どもまで、利用する時間の自由度が高くなりました。

通常学級での工夫も必要

通常学級では、集団の中で子どもの特性を配慮しつつ指導が行われます。

小集団でのグループ指導(チーム・ティーチング)が工夫されることもあります。

ちょっとした配慮をするだけでも、学習はスムーズに進みます。

学習が進むと、子どもにもやる気が出て理解も進む、というサイクルが生まれます。

しかし、LD(学習障害)の子どもにとって、通常学級ではほかの子どもと一緒に授業を受けるのは、時に大きな負担になります。

また、大勢の子どもたちを指導する先生の努力にも限界があります。

そうした場合、通級指導教室の場があれば、子どもが苦手な教科や分野について、認知の特性に会わせて教えられます。

通級指導教室で学力があがれば、再び通常学級の授業に切り替えます。

◆この記事は、教育心理学者、東京学芸大学名誉教授である上野一彦先生執筆・監修の「LD(学習障害)のすべてがわかる本(講談社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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