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LD(学習障害)の子供への大人の接し方のポイント

LD(学習障害)の子供と接していると「どうしてできないのか、もどかしい」と感じる親も少なくありません。

できないのは本人の努力不足ではありません。

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LD(学習障害)など発達障害の子供への接し方で、大切なポイントについてみてみましょう。

他の子と比べたり「〜だから」と決めつけない

LD(学習障害)の子供と接していると「どうして、そんなこともできないの?」とはがゆい思いをする親や大人も多いと思います。

しかし、子供本人はもっとくやしく、つらさを感じているのです。

LD(学習障害)でなくても、子供の成長には個人差があるものです。

周りの他の子供と比べることは、本人を深く傷つけますし、「LD(学習障害)だからしかたがない」というような接し方も禁物です。

LD(学習障害)という概念は、言い訳のための言葉ではありません。

親は自分の中の気持ちに注意

親がLD(学習障害)の子供と接するときに、あきらめ、いらだちなどの想いをかかえていると、ついつい子供にきつくあたってしまったり、適切な対応ができなくなったりします。

次のような気持ちがないか、注意しましょう。

不安

先生や、うちの子供は、学校でちゃんとやっているのか?
⇒むやみに誰か他の人のせいにしても意味はありません。

いらだち

どうして言う通りにできないの?
⇒どうしたら子供にわかりやすくなるのかを考えましょう。

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あきらめ

何をやっても無駄なのか?
⇒子供にあった適切な方法はきっとあるはずです。

LD(学習障害)の子供への接し方で大切なこと

LD(学習障害)の子供への接し方で大切なのは、ただ「がんばれ」と励ますことではなく、「どうやってがんばるのか」を示す具体的な指導です。

子供のできることを増やし、伸ばすためにどうすればいいのかに目を向けましょう。

「どうしよう」と思い悩んで立ち止まっていても、物事はいい方向へは進みません。

できること、やるべきことを考え、一歩踏み出しましょう。

①より多くのことを知って不安を軽くする

・学校での取り組みを知る

学校での様子はどうか、どのような指導を受けているのかを知っておきましょう。

・教育センターや親の会などを利用する

不安なことや疑問点を相違談する相手、場所を持っておくと心強いです。
学校の先生に相談しにくいになら、教育センターや親の会を利用しましょう。

②できるように工夫していらだちを解消する

・伝え方を工夫する

たとえば聞くことが苦手な子供には、文字に書いたり身振りで示すなど、わかるように伝えます。

・できることを伸ばす

できないこと、苦手なことに目がいきがちですが、子供が好きなこと、得意なことにも目を向け、長所を伸ばせるように手助けします。

③成果に目を向けてあせりをなくす

子供ができたこと、達成感を感じられたことは、きちんと評価するようにしましょう。

◆この記事は、教育心理学者、東京学芸大学名誉教授である上野一彦先生執筆・監修の「LD(学習障害)のすべてがわかる本(講談社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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