家族や周囲の接し方で大切なのは?LD(学習障害)の子ども
LD(学習障害)の子どもに対して、家族などの周りの人はどのような接し方が望まれるのでしょうか。
かわいがり過ぎは甘やかしにつながりますし、子どもの力を伸ばすことばかりに目を目を向けると、厳しくしすぎるおそれもあります。
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家庭は学びの場であり、休息の場でもある
家庭は子どもにとって最初の社会です。
子どもは親や兄弟との関わり、しつけを通して様々なことを学びます。
LD(学習障害)の子どもは、家でのしつけにも工夫や根気がいりますし、小学校に入学すれば周りの子に比べて学力のかたよりがはっきりしてきます。
そのため、家族は勉強や成績のことばかりに目がいきがちですが、家庭ですべきことは勉強だけではありません。
むしろ、家庭などの日常生活の中ででいろいろな経験をして、自分で選ぶ力やたくましさ、社会性を身につける方が、長い目で見れば子どもにとってプラスになります。
家族みんなでLD(学習障害)の子どもの状態を理解し、子ども本人が安心して過ごせる家庭環境をつくりましょう。
共通の認識を持つ
LD(学習障害)の知識や、子どもの状態について、家族みんなで話し、共通した理解を持つことが大切です。
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方針を統一する
どんなときにほめて、どんなときにしかるか、しつけの方法をみんなで共有しましょう。
その時々で言うことを変えない
人によって言うことが違ったり、気分によって接し方が変わると、子どもは混乱していまいます。
LD(学習障害)の子どもの自立、自律を阻む接し方
しかる、ほめる、受けとめるなど、子どもに接する姿勢は様々ですが、「やりすぎ」にならないように気をつけましょう。
甘やかし過ぎ
LD(学習障害)だからといって、子ども猫かわいがりしたり、何をやっても叱らないのでは、子どもは何もできるようにならず、自立心が育ちません。
子どもの願いを叶えるためにすべきサポートは、子どもの言いなりになることとは違います。
かまいすぎ
子どもが苦手なことについて手を貸したりかわりにやってしまうと、いつまでたってもできるようにはなりません。
また「あれやった?」と一いちいち確認したり、必要以上に指示を出していては、子どもの考える力が育ちません。
自尊心、やる気が育たない接し方
放任しすぎ
幼い子どもに「好きにして良いよ」と言ったり、むやみに自律を促すなど、年齢に合わない接し方はよくありません。
きびしすぎ
子どもを導こうとする気持ちや期待感が強いあまり、命令や禁止が多くなったり、ほめるよりも叱るばかりになる親もいるので注意が必要です。
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