LD=学習障害にはどんな特徴・症状があるのか?
LD=学習障害といっても、当然いろいろな種類があります。その中での代表例のひとつに「失読症」があります。
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今回は「失読症」についてお伝えしますね。
失読症の特徴は?
失読症とは、「読むのを失う」という文字の通りで、文字・文章を読むことができない、読むのがとても難しい状態を意味します。
LD=学習障害は知的障害とは違い、会話ややりとり、コミュニケーションをとることに関しては特に周りの人と何かが違う訳でもなく、違和感なく普通にコミュニケーションをしていることになります。
しかし、文章を読む、文字を読む、となったときに、「読めない」「読むのが難しい」と行き詰まってしまうことになるわけです。
失読症の有名人といえば○○○
失読症の有名人といえば、トム・クルーズですね。(失読症は英語では「ディスレクシア」と言います)
なので、トム・クルーズは台本が読めない、読むのがとても困難だそうです。
でも、多くのハリウッド映画に出演してセリフもいっぱいありますが、台本を読まずにどうやってセリフを覚えているのでしょうか?
その方法とは、他の誰かに台本を読んでもらい、その声を録音して、その録音したものを聞いてセリフ等を覚えているそうです。
すごいですね!
確かにその方法だと台本が読めなくてもセリフをバッチリ覚えられそうです。
実は、トム・クルーズは自分がディスレクシア=失読症であることを公表し、そのことについて本に書いて出版もしています。確か日本語に和訳もされていたと思うので、興味がある方は一度読んでみてくださいね。
西洋文化の風土的なモノが影響しているのか、トム・クルーズをはじめ、著名な人が「私は失読症だ。でも、これは人生のハンディキャップにはならない」というように公表し、啓蒙活動をしている方がたくさんいます。
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ハリウッド俳優でいうと、トム・クルージングの他にも、キアヌ・リーブス、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイも失読症=ディスレクシアだそうです。
欧米でのデータだったと思いますが、10%くらいの割合で何らかの学習障害を持っているそうなので、クラスに1人、2人くらいの計算になります。(結構多い感じです)
失読症は気づかれにくく、勘違いされやすい!?
ただ、失読症は、周りの人になかなか気づいてもらえないという難しさがあります。
というのも、普段の会話やコミュニケーションにおいては特に変わった感じはなく普通なのに、文章や文字を読むとなったときにだけ「えっと・・・・」といった感じになってしまうからです。
例えば、学校生活の中で話したりコミュニケーションをとるのは普通にできるので「障害ではない」と先生やクラスメイトは思いましよね。でも、文章を読む・文字を読むとなったときに「ん、えっと・・・」となったりするので、「ほら、授業をまじめに聞いてなかったから分からないんだろ!」とか「また、ボーッとしてるからだ!」という風に思われたりするケースが多いそうです。
なので、失読症の本人自身は文章が読めなくて、文字を読みづらくて、困って悩んでいるのに、その苦しさ・難しさをなかなか理解してもらえずに、「サボっているから」「真面目に聞いてないから」というように周囲の人に勘違いされる、というギャップが大きいのです。
そういう状況の中で、失読症の方は、分かってもらえない孤独感や哀しさを感じ、ひとり心を悩ませていることがどうしても多くなってしまいます。
まとめ
- 失読症は周りの人が気づきにくい
- 失読症本人が分かってもらえない孤独感や哀しさを感じてるケースが多い
失読症はこういった特徴・傾向があるので、注意してコミュニケーションをしていく必要がありそうですね。
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