ADHDの子の兄弟への対応、接し方の注意点とは?
ADHDの子に兄弟がいる場合、どのような接し方、コミュニケーションが良いのでしょうか。
また、注意することにはどんなことがあるのでしょうか。
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大事なのは、兄弟で比べないこと
兄弟のどちらかひとりにだけADHDがある場合、どうしても接し方に違いが出てしまいます。
そのとき、兄弟の行動を比べて叱ると、やっかみのもとになるため避けましょう。
【×】どちらかをひいきする
・ADHDの対応に専念、他の子は放任主義。
・ADHDの子どもを個室で世話する。
・順番待ちでも、いつもADHDの子を優先する。
【○】比較して比べない
・家族全員一緒に行動する。
・異なる運動や習い事をさせる。
・どちらの子も、1対1で話す機会をつくる。
ひとりっ子の場合は?
ひとりっ子の場合は、兄弟と比べることがないため、その点では問題がありません。
しかし、ひとりだからこそ甘やかしてしまうという、別の問題が起きてきます。
ADHDの子どもの世話を焼きすぎると、がまんすることや、自分で作業することを覚えられません。
過保護にならないよう注意し、友達と接する機会をたくさんもうけましょう。
兄弟間で対抗意識をもたせないように
兄弟間で切磋琢磨するのもよいことですが、ADHDの子どもがいる場合、対抗意識をあおるのはよくありません。
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ケンカの原因になり、衝動性に火をつけることになってしまうからです。
対抗させるのではなく、兄弟が理解し合えるように、話をしましょう。
ADHDの子どもには自立を促し、他の兄弟には協力を求めます。
年上の兄弟には協力を求める
ADHDの子が兄弟との会話ややりとりでコミュニケーションを学び、成長していくことは、症状を改善するために大いに役立ちます。
兄弟が一緒にいる機会を増やして、部屋の片付けから勉強の仕方、礼儀作法、マナーまで、互いにさまざまなことを教えあえるような環境をつくりましょう。
兄弟とのコミュニケーションがADHD症状の改善に
ADHDの子は、できる限り多く、人とのコミュニケーションをとることが大事です。
その経験が、症状を軽減する助けになります。
兄弟と毎日顔をあわせて一緒に学べることは、良い機会です。
ADHDの子どもにとって、兄弟との遊びやコミュニケーションは社会勉強の良い機会になります。
【年上】
年長の子どもには治療のサポートを頼む。
症状や対応のポイントを伝えて、教え方を覚えてもらう。
【年下】
どこの家庭にもあることだが、勉強、運動を自慢したり、比べないように注意する。
ADHDの特徴を教える。
【年齢差がある場合】
年の離れた兄、姉には、サポートを頼む。
弟、妹ができた場合には、ADHDの子が教える側にまわるため、お兄さん、お姉さんとしてがまんすることや、話して聞かせる力を身につけるチャンスとなる。
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