【思春期のADHD】多動は年齢とともに落ち着く?|発達障害

代表的な発達障害のひとつにADHDがありますが、思春期ではどのような特徴や症状がみられるのでしょうか。

ADHDの子どもは、成長につれて、10歳頃の年齢になると落ち着いていくことが多いといわれていますが、中には思春期や青年期まで続くケースもあります。

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【思春期のADHD】多動性は成長とともに落ち着く?

ADHDの特徴的な症状である、不注意、多動性、衝動性のうち、多動性は中学生くらいに子どもが成長してくるにつれ、徐々に落ち着いていくことが多いようです。

小学校での集団生活を通して、自分自身の多動を自覚し、コントロールする方法を身につけてきた結果とも考えられます。

その一方で、集中できない不注意や、感情の起伏が激しい衝動性は、成人して大人になってもあらわれやすいことがあります。

大人のADHDで問題になりやすい「不注意」

大人のADHDで問題になりやすいのは「不注意」です。

すぐに集中が切れてしまったり、やりかけの仕事を途中で投げ出してしまったりすることもあります。

また、身の回りの整理整頓ができず、部屋が散らかったまま、掃除機をかけるのも苦手なケースもよくみられます。

こうしたADHDの人の集中力が続かない原因は、常に新しいものを求める「新奇追求性」の影響といえます。

ADHDの不注意はワーキングメモリーが原因?

思春期から大人のADHDで問題になりやすい不注意は、集中力が続かない、忘れ物が多い、うっかりミスを繰り返す、約束を忘れる、などの問題を起こしてしまいます。

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ADHDの不注意がおこるメカニズムは解明されていませんが、脳の記憶機能「ワーキングメモリー」が関係していると考えられています。

人の記憶には、長期記憶と短期記憶の2つがあり、ワーキングメモリーとは最も短期的な記憶のことで、段取りをつけたり、複数の作業を行うときに必要となる機能になります。

ADHDの人は、このワーキングメモリーの容量が狭く、一度にたくさんのことを言われると、そのうちのいくつかを忘れてしまったり、何回注意されても同じミスを繰り返してしまう、と考えられています。

ADHDの3つのタイプについて

ADHDは、不注意、多動性、衝動性の3つの特性がみられる発達障害です。

ですが、この3つがひとりの子どもにすべてあらわれるとは限らず、ADHDの特性の現れ方には個人差があり、どの特性が強く現れるかによって次の3つのタイプに分類されます。

1)不注意優位型
2)多動性、衝動性優位型
3)混合型

この3つのADHDのタイプの中で一番割合が多いのは「混合型」といわれ、50%〜70%の割合といわれています。

ADHDの3つのタイプ|まとめ

①不注意優位型
・気が散りやすい
・集中力がない
・忘れ物が多い
・ものをよく失くす
・同じミスを繰り返す
・ぼーっとしているように見える

②多動性、衝動性優位型
・落ち着きがない
・手足をよく動かしている
・おしゃべりが止まらない
・じっと整列することができない
・カッとなって乱暴や暴力をする

③混合型
不注意と多動性、衝動性の両方があらわれるタイプ

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