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どんな診察?適応障害の受診科は何科?医師の診断について

精神疾患の場合、病気の正しい診断が適切な治療につながります。

適応障害では、診察時に医師はいろいろな精神疾患を念頭におきながら、患者さんの話を聞き、適応障害によく似た病気、合併する病気などを比較検討しながら診断します。

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うつ病やパニック障害ではないか、統合失調症など重い精神病の兆候の症状ではないか、と常に考慮しています。

治療方法は?【適応障害】

適応障害の治療は、まず原因ストレスを明らかにするところから始めます。

その一方で、今の症状を軽くするための薬物療法もスタートさせます。

多くの症状をもつ適応障害では、病名よりも症状を重視して薬が処方されることになります。

適応障害の受診先は何科?

適応障害などの心の不調による病気の受診は、まずは精神科の受診を考えてみてください。

精神科という響きから、敷居が高くて行きにくいと感じる人が多いようですが、早めの対応が重要です。

医師の診察 | 問診の内容は?

精神科では、まず最初は問診から始まります。

医師との問診では、こころの症状についてちゃんと話をして伝えることが大切です。

混乱してうまく話せるか不安な場合、紙に書いてメモを医師に見せてもいいでしょう。

思い当たるストレスがあれば、医師にちゃんと伝えましょう。

自分ではささいなことと思っても、情報が多いほど治療や診断に役立ちます。

・どんな症状か
・症状はいつからか
・身体症状もあるのか
・きっかけは
・いつ症状がおこるか
・以前との違いは
・自分の性格は
・既往歴
・仕事の内容
・職場や学校の環境
・家庭環境
・ライフイベント

精神科の医師との相性

心の病気の診断・治療には、医師と患者の間に相性があります。

医師とあわなければ、そのことがストレスになってしまうこともあります。

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相性が合わない場合は、医師の変更も考えてください。

医師を信頼できるかどうかが、治療に最も重要です。

リラックスして話せるか、自分の話をきちんと聞いてくれるか、説明がわかりやすいか、なども重要なチェックポイントです。

悩みを誰かに相談し、話を聴いてもらうことが大切

心の不調を感じた場合、自分なりのストレス解消法で徐々に健康を取り戻すことが第一歩です。

家族や友達、上司や同僚などに相談したり、愚痴を言ったりすることでスッキリして治ることもあります。

話を聴いてもらうことはストレス解消の効果的な方法のひとつです。

吐き出すうちに気持ちがスッキリして、自然に回復するケースも少なくありません。

症状が重い場合はカウンセリングも

しかし、症状が重いと話すだけでは簡単に回復しません。

「がんばれ」「気のせい」と励まされるのが、逆に苦痛になることもあります。

カウンセリングなどを受けるのもひとつの対処方法です。

精神療法やカウンセリングを受けることで、心が健康になっていきます。

ですが、心理カウンセラーは病気の診断や薬の処方はできません。

症状が現れ、生活に支障がでてくると、治療が必要だと本人も自覚するようになります。

適応障害でも、早期発見、早期治療が重要です。

適応障害の可能性がある場合、何科を受診したらいいか迷う人は多いようです。

総合病院でや専門病院ではなく、クリニックやかかりつけ医に相談するのもいいでしょう。

身体の症状から、内科や整形外科などを最初に受診する人もいます。

ですが、適応障害の場合、内科や外科での検査では数値的な異常は出ないので、異常なし、との診断を受けることが多いようです。

「疲れでしょう」「休んでください」と言われ、その後の受診が途絶えてしまうことも少なくありません。

◆この記事は、医療法人和楽会理事長、貝谷久宣先生執筆・監修の「適応障害のことがよくわかる本(講談社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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