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自殺や引きこもりと「統合失調症」って、どんな関係なの?

統合失調症という病気は、自殺や引きこもりとの間にも関連がある病気です。

統合失調症の患者の自殺は多い?

一般的にはあまり知られていないことですが、統合失調症はうつ病と同じくらい自殺率の高い病気です。

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致命的な自傷や自殺にならないためにも、普段から家族などのまわりの人による見守りが大切です。

妄想による恐怖から逃れようとしたり、幻聴に「飛び降りろ」といわれて自殺してしまうことがあります。

こういった「病的体験」が原因となるケースは、周囲の人には予測が難しく、突然の自殺ととらえられます。

また、抑うつ気分や絶望感に苦しんだ結果、自殺を諮るケースもあります。

これは「病気の症状」によるものです。

いずれにしても、薬をちゃんと飲んでいるかどうかをよく確認することが大切です。

また、本人が不安感や絶望感を口にした時は、じっくりと話を聞くことも大切です。

つらい思いや気持ちを誰かに聞いてもらうだけで、気持ちが楽になり、心が晴れることもあるからです。

自殺は病気の初期段階によくみられるため、発病してから数年間は特に注意が必要です。

【まとめ】統合失調症と自殺

統合失調症はうつ病とな並び、自殺率が高い病気

理由・原因
・妄想による恐怖から逃れたい
・幻聴に「飛び降りろ」と言われた
・抑うつ気分、絶望感

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対策
・薬をきちんと飲んでいるか確認
・本人が絶望感や不安感を口にした時は、じっくり話を聞く
・発病後、数年間は特に自殺の危険性に注意

引きこもりと統合失調症の関係

「引きこもり」は、統合失調症の陰性症状としてよく見られる症状です。

引きこもっているときは、心理的エネルギーが低下しているので、なかなか治療に出かける気持ちになれないものです。

このようなとき、本人が嫌がっているのにも関わらず、無理矢理病院に連れて行くと精神的なストレスを高める原因となることがあります。

それが、病状に悪影響を与える可能性もあります。

重要なのは「本人がつらい精神状態にある」ということをまわりの人が理解することです。

その中で、本人の孤独感や絶望感が和らぐように接することができるといいでしょう。

精神保健福祉センターや保健所などの精神保健相談やアウトリーチサービスの利用、地区担当保健師、訪問看護への相談など、外部の機関を活用するのもひとつの方法です。

【まとめ】引きこもりと統合失調症

・引きこもっているときは、心理エネルギーが低下している
・ストレスを高める可能性があるので、無理やり病院に連れて行かなくてもいい
・本人の気持ちに寄り添い、医療機関以外の外部機関を利用するのもいい

【外部の相談先】
・精神保健福祉センター
・保健所
・アウトリーチサービス
・地区担当保健師
・訪問看護

◆この記事は、東邦大学医学部精神神経医学講座主任教授、東邦大学医療センター大森病院メンタルヘルスセンター長である水野雅文先生執筆・監修の「ササっと分かる統合失調症(講談社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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