【社会不安障害】あがり症は日本人に多い?人数、割合、年齢は?
あがり症/社会不安障害は、珍しい病気ではなく、比較的、有病率が高いといわれている病気です。
そこで今回は、日本人に多いと言われる社会不安障害/あがり症の発症率、人数割合、発症ピークの年齢についてポイントをまとめてみたいと思います。
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日本人に多い?社会不安障害/あがり症の発症割合や人数は?
日本人は、文化的影響もあって「恥ずかしがり屋」タイプが多い傾向があります。
歴史的にみても、日本は世間体を気にする風土があり、それは言い換えれば「恥をかくのを避ける」「恥の文化」があるといえます。
そのためもあって昔から、視線恐怖や赤面恐怖は日本人特有の病気として「対人恐怖」として位置付けられており、現代
の社会不安障害/あがり症の原型ともいえます。
社会不安障害/あがり症は、決して珍しい病気ではなく、アメリカでの有病率は13.3%という調査データもあります。
日本での発症割合もほぼ同程度と考えられており、あがり症/社会不安障害で悩んでいる人は10人に1人の割合になります。
アメリカにおける社会不安障害/あがり症の有病率(参考)
・社会不安障害 13.3%
・PTSD 7.6%
・パニック障害 3.5%
・全般性不安障害 5.1%
・強迫性障害 2.5%
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以上のデータを見ても、社会不安障害/あがり症に悩む人の割合は高く、決して珍しい病気ではないといえます。
発症ピークの年齢は思春期の中学生や高校生
社会不安障害/あがり症の病気を発症する年齢のピークは10代の思春期で、その多くは中学生や高校生の時期に発症するケースが多いとされています。
また、男女比率では、男性も女性もほぼ同程度の割合になっているという報告もあります。
思春期になると子どもにも自我が芽生え始め、周囲の人の目を強く意識するようになります。
そして、周りの目が気になり、強く意識してしまうがゆえに、失敗して恥をかいてしまうのを極端に恐れるようになります。
そうした思春期の時期に、学校などで「恥ずかしい体験」をしてしまい、人前での行動に対して強い不安感や恐怖感を抱くようになってしまうのです。
受診につながりにくい病気
10人に1人の割合で「よくある病気」でもあるあがり症/社会不安障害ですが、一般的にそこまで認知度が高いとは言えないのが現状です。
そのため、精神的ストレスや心理的な苦痛を感じているのにもかかわらず、1人で悩み、病院への受診につながりにくい人が多いようです。
ある調査データをみると、医療期間(病院)で社会不安障害の診断を受ける年齢は平均34歳となっており、思春期に発症してから約20年の月日が経過していることになります。
社会不安障害/あがり症を長期間放置してしまうと、症状も慢性化してしまい、場合によっては悪化して重症化してしまうケースもあります。
早期治療のためにも早期受診、早期発見が望まれます。
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