社会不安障害(あがり症)の発症原因/きっかけは?PTSDとの違い

社会不安障害(あがり症)の原因には、体質や育った環境も要因になりますが、それだけがきっかけになるということではありません。

では、どんなことによって、また何歳くらいの年齢が社会不安障害(あがり症)を発症する場合が多いのでしょうか、

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過去の失敗経験が社会不安障害(あがり症)の原因になる?

社会不安障害は、生まれつきの性格や育ってきた環境など、様々な要因が関係して発症する、と考えられています。

とはいえ、恥ずかしがり屋の性格、過保護な育てられ方をした人だからといって、必ず社会不安障害(あがり症)を発症するわけではありません。

社会不安障害(あがり症)の発症原因・きっかけもひとつだけではありませんが、一番多く共通しているのが「過去の恥ずかしい体験」です。

社会不安障害の発症のきっかけ

内気な性格は遺伝するともいわれており、社会不安障害(あがり症)を発症しやすい人もいると考えられます。家族や親族に社会不安障害の人がいる場合、発症の確率が高くなるという報告もあります。

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また、過保護な育てられ方や、逆に厳しすぎる育てられ方をした人に、社会不安障害が多いといわれています。

性格(体質)や子供の頃の環境で緊張しやすい性格であっても、人前で感じる不安や恐怖をうまく切り抜けることができれば、社会不安障害を発症しにくくなります。

しかし、思春期の時期などに人前で失敗経験を重ねると、社会不安障害(あがり症)になりやすいと考えられます。

社会不安障害(あがり症)になりやすい年齢は?

社会不安障害(あがり症)になりやすい年齢層は、比較的若い層、特に中学生から高校生あたりの思春期の頃に発症する人が多いと言われています。

思春期になると子どもにも自意識が芽生えはじめて周りの人の目を気にするようになります。

「人前で失敗したくない」「バカにされたくない」という気持ちが強くなって緊張するようになり、強い緊張のせいでうまくできず失敗した体験が「恥ずかしい体験」になります。

そして「次もまた失敗するかもしれない」と思い、人前に出ると強い不安や恐怖を感じるようになってしまいます。

PTSD(心的外傷後ストレス障害)との違い

PTSD(心的外傷後ストレス障害)も、社会不安障害と同じように過去の体験による障害(心の病気)です。

PTSDは生死に関わるような災害や危険に遭遇したり、師匠の現場を目撃したりなどの体験により強い恐怖を感じ、その経験が記憶に残ってトラウマになるものです。

その嫌な経験を何度も思い出し、当時の恐怖を感じ続ける、という症状がみられますが、PTSDの恐怖は「社会的な不安」ではないため、社会不安障害(あがり症)とは区別されています。

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