社会不安障害(あがり症)のセルフチェック自己診断
人前で緊張してしまう、あがり症かも、手が震える、汗が出てくる、といういわゆる「あがり症」の症状に悩む人も少なくありません。
あがり症は「社会不安障害」という精神疾患に該当します。
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そこで今回は、社会不安障害(あがり症)のセルフチェック(自己診断)と、症状や特徴についてポイントをまとめてみたいと思います。
社会不安障害(対人恐怖)は日本人に多い病気?
社会不安障害とは、日本では「対人恐怖」と呼ばれていた病気に近い精神疾患といえます。
精神科医の森田正馬によって提唱された「神経質」という概念の中に対人恐怖症という診断名がありました。
対人恐怖症は日本固有の病気と思われていたことから、WHO(世界保健機関)の国際疾病分類(ICD-10)には「taijin kyofusyo」と英語に訳されないまま紹介されています。
その後、アメリカ精神医学会による診断分類である「DSM」の中で「社会恐怖(social phobia)」「社会不安障害(social anxiety disorder =SAD)」と記載されるようになり、日本においては「社会不安障害(社交不安障害)」と呼ばれるようになっています。
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社会不安障害は治る?治らない?
社会不安障害の症状が悪化して重症化すると、引きこもりに発展してしまうケースもあります。
しかし、社会不安障害はSSRIなど抗鬱薬による薬物治療で改善・克服が可能な病気です。
日本でも、SSRIのひとつ「フルボキサミン」という薬が社会不安障害の治療薬として認可され、治療効果をあげています。
フルボキサミンの副作用はほとんどなく、3ヶ月程度薬を飲み続けることで過剰な緊張状態も緩和し、社会不安障害の症状も改善していきます。
また、病気が一度治ると再発する確率も低く、「性格だから」とあきらめず、病院で適切な治療を受けることで治る病気です。
社会不安障害(あがり症)のセルフチェック(自己診断)
次のチェックリストのうち、あなたが強い不安を感じる状況にチェックをしてください。
①大勢の人の前で発言したり話すとき
②公式な席で挨拶やスピーチをするとき
③集会などで自己紹介をするとき
④会議などで自分の意見を言うき
⑤社長や先生など権威のある人と話をするとき
⑥レストランの予約や営業電など、知らない相手に電話をするとき
⑦初対面の人と話すをするとき
⑧面接をうけるとき
⑨クレジットカードなどのサインをするとき
⑩外食をするとき
これらの項目のそれぞれの状況で少し不安を感じる程度であれば大きな問題はありませんが、強い不安を感じる項目が3つ以上ある人は、「社会不安障害(あがり症)」の可能性が高いといえます。z
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