集中できない、発達障害の勉強法は?環境調整の工夫も【中学/高校】
小学校を卒業後、中学、高校と進学していくにつれて、学習レベルも上がり勉強面でのつまづきも増えやすくなります。
集中できない発達障害の子どもも多く、勉強に集中して取り組めるように、気が散る原因となりやすい刺激を減らすなど、環境調整の工夫も必要になります。
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勉強に集中できない発達障害【中学/高校】
発達障害の子どもが中学、高校へと進学していくと、小学校に比べて徐々に学習内容も難しくなっていきます。
特に、発達障害の子どもの中には「集中できない」場合も多く、自宅や学校でもなかなか勉強がはかどりません。
ADHDの場合、周囲の刺激に敏感で気が散ってしまい、、学校ではそれなりに勉強できても、自宅では机に向かいもしない、という状態になりがちです。
また、自閉症スペクトラムの場合、視覚過敏や聴覚過敏があると、勉強とは関係ない情報も目や耳から入ってきてしまい、集中できなくなってしまいます。
発達障害の勉強法「集中できる環境づくり」
発達障害の子ども勉強法として「集中できる環境調整」がポイントになります。
集中して勉強に取り組むことができるように、発達障害の子どもそれぞれにあった環境を整えることが大切です。
例えば、勉強をする空間は「勉強するための場所」と決め、テレビやまんがなど、勉強と関係ないものは極力置かないようにしましょう。
観葉植物や壁のポスターなども別の部屋に移動させ、できるだけ刺激の少ないシンプルな空間にするとよいでしょう。
勉強部屋と寝室は別々に分ける
また、発達障害の子どもが寝る部屋、寝室は勉強部屋とは別々にするのがおすすめです。
ほかに兄弟がいる場合には、別々の部屋にできた方が望ましいと言えますが、実際のところ、どこまで部屋を用意できるか、には限界があるものです。
そうしたときは、別々の部屋にするのではなく、同じ部屋の中でも仕切りをつかって空間を区切るようにしましょう。
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大切なポイントは「勉強に集中できる空間」をつくることで、必ずしも別々の部屋にする必要があるわけではありません。
また、場合によっては他の家族がいるリビングの方が勉強に集中できる、という発達障害の子どももいます。
そういう場合には、リビングでの勉強時間を何時から何時までと決め、学習に取り組む時間を決めるのも有効な勉強法です。
その際、横から親や他の家族が「そこは違うんじゃない」と口出しするなど余計な刺激は与えないように注意しましょう。
物の置き場所を変えないこと【発達障害の勉強法】
発達障害の中には「強いこだわり」「変化が苦手」という特性を持つ自閉症スペクトラムの子どもがいます。
自閉症スペクトラムの子どもの場合、物の置き場所を変えてしまうと、いつもあるはずの場所に物がないと不安になってしまい、気持ちが動揺したり、パニックをおこしてしまうこともあります。
例えば、ゴミ箱の位置、本の並び方など、ちょっとした変化であっても、パニック状態になったり、自分の腕を噛むといった自傷行為に発展してしまうこともあるので注意しましょう。
細かいところばかりが気になり全体像がつかめない
これらは「細かいところばかりに目がいき、全体像が見えない」という自閉症スペクトラムの特性が原因といえます。
通常、部屋に入ったときに、全体の雰囲気から「自分の部屋だ」と認識し、安心してカバンを置いたり、着替えたりするものです。
これは、全体像をつかむと細かい視覚情報は切り捨てるという「選択的注意」によるものですが、自閉症スペクトラムの場合は、細部の1つ1つから全体を理解しようとするため、本の並び方など細かい部分に目がいき、いつものと違うと「自分の部屋ではない」と混乱してパニックになってしまうのです。
中学、高校と発達障害の子どもが成長して、部屋の模様替えをする際にも、「もう中学生だから必要ない」と親が勝手に判断して片付けてしまうと、発達障害の子どもを混乱させてしまうので、本人の意思を確認しながらおこなうことが重要になります。
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