発達障害の意味と定義とは?自閉症スペクトラム/アスペルガー/ADHD/LD
発達障害について、日本国内でも広く知られるようになり、小学生の子どもだけでなく、中学生や高校生などの思春期の発達障害から大人の発達障害についての関心も高まってきています。
そこで今回は、発達障害の意味と定義、主な種類について、ポイントをまとめてみたいと思います。
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発達障害とは?どんな意味か?
発達障害は、子どもの成長過程、つまり発達過程において明らかになってくる障害を総称する意味の言葉です。
子どもの心身に遅れがあるという意味ではなく、学習面や社会性、行動面など、ある特定の分野において困難が生じる障害です。
発達障害は知的障害とは違い、優れた面と苦手な面をもつアンバランスな発達状態を指します。
発達障害の定義について
日本では、発達障害はどのように定義されているのでしょうか。
2005年4月施行の発達障害者支援法の中で、発達障害は次のように定義されています。
「発達障害とは、自閉症、アスペルガー症候群、その他の広汎性発達障害、LD学習障害、ADHD注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能の障害であり、その症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう」
広汎性発達障害は、自閉症スペクトラムとほとんど同じような意味として使われるよ呼び方ですが、あいまいで混乱を生じさせやすいこともあり、現在では「自閉症スペクトラム」という表現が使われるようになってきています。
発達障害に気づかれないケースもある
発達障害にみられる特徴は、一般的には小学生頃にあらわれるのですが、知的な遅れがなく、知的レベルが高い子どもほど発達障害の存在に気づかれないケースも少なくありません。
知的障害がある子どもは特別支援学校に通学しますが、発達障害の子どもの場合は知的な遅れもなく、普通の小学校(通常学級)に通学することになります。
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学校で他の子どもとの間でよく問題を起こしたり、授業中に問題行動がみられる場合には、教師が発達障害に気づきやすくなります。
しかし、クラスの中では浮いた存在だけど大きな問題を起こすこともなく、また成績にも問題がないケースだと、「変わった子」くらいにしか思われず、発達障害に気づきにくくなります。
実際に、児童期に発達障害に気づかれないまま成長して、思春期や大人になってから発達障害にはじめて気づく、という例もあります。
主な発達障害の種類について
発達障害の代表的なものの中に、自閉症、ADHD(注意欠陥多動性障害)、LD(学習障害)、アスペルガー症候群などがあります。
発達障害にみられる特徴は、以前は子どもの年齢が7歳までにあらわれるものとされていましたが、現愛では12歳までに少特徴的な症状があらわれるケースを発達障害と診断するようになっています。
自閉症スペクトラムとは
自閉症スペクトラムとは、自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群などをすべて含めた総称の意味になります。
スペクトラムは「連続体」という意味の言葉で、線引きが難しい発達障害を厳密に分類するのではなく、大きな枠組みとしてとらえる見方になります。
知的障害と言語発達に遅れがある「自閉症」、知的障害がない「高機能自閉症」、知的障害と言葉の遅れがない「アスペルガー症候群」などを、知的障害があるかないか、言語能力が高いか低いか、という分類の仕方ではなく、すべてを「自閉症スペクトラム」ととらえる姿勢が一般的になってきています。
ADHD(注意欠陥多動性障害)とは
ADHDは、日本語では「注意欠陥多動性障害」という意味となり、英語の「Attention-Deficit / Hyperactivity-Dsiorder」の頭文字をとった略称です。
代表的な特徴として、気が散りやすい、同じ失敗を繰り返す、落ち着きがない、と行動的な特徴がみられ、知的障害はともなわないのが通常です。
LD(学習障害)とは
LDは、日本語では学習障害の意味で、英語の「Learning-Disorders」の略語です。
読む、書く、計算する、推論する、聞く、話すなどの基本的な学習能力のどれかの習得に困難がある障害で、知的障害をともなわないのが基本です。
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