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対人関係療法とは?うつ病や摂食障害の治療方法

うつ病や摂食障害(過食症・拒食症)の治療方法のひとつに、人間関係・対人関係に注目する「対人関係療法」があります。

対人関係療法とは?意味と定義

患者さんの対人関係の問題に焦点を当てる「対人関係療法」も、認知行動療法と並んで、エビデンス[科学的根拠]のある精神療法です。

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認知行動治療とともに対人関係療法も、国際的に認められている治療方法です。

対人関係療法は、うつ病を治療するために開発された技法ですが、摂食障害にも効果があると考えられています。

対人関係療法は、患者さんにとって「重要な人」を特定し、その人との現在の関係性を改善していく方法です。

重要なポイントにしぼって介入する、期間限定の短期的な治療である点が、認知行動療法と似ています。

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対人関係療法のやり方と方法について

対人関係療法は、人間関係や対人関係を特に重視して、症状の改善を目指す治療法です。

次の4つのテーマのうち、当てはまるひとつを選択して、現在の症状と対人関係の問題との関連を治療していきます。

【悲哀】
重要な人の死を受け止めきれていない。

【対人関係の不和】
夫婦間、親子間などの考え方や期待の不一致。

【役割の変化】
離婚や転居、昇進など人間関係や環境の変化についていけない。

【対人関係の欠如】
上の3つに当てはまらないもの。

対人関係療法の治療の流れ

①診察を通じて患者さんと治療者がよい関係を築く。対人関係についての質問を実施。

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②4つの領域の中から問題をしぼる。症状を改善するために重要となる対人関係の改善を目指す。

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③治療の成果を確認して、今後必要なことを考えて終了。全体でだいたい数ヶ月間かける。

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