マンガを活用する子どもの認知行動治療について
うつ病治療や不安障害、恐怖症やトラウマの治療の際に活用することがある認知行動治療[認知行動療法]は、大人だけでなく子どもの場合にも適用することができます。
子どもにとって理解しにくかったり難しいところには、絵やマンガなどを活用したり、時間を短縮したりして、楽しく認知行動治療を進めます。
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子どもが取り組めるように認知行動治療を工夫する
子ども向けの治療でも、認知行動治療の基本である、認知・感情・行動をとらえることには変わりありません。
ただし、子どもの場合は絵やマンガなどを使ったりして、楽しい治療を心がけることが大切です。
子どもの見方や考え方にあわせて工夫するため、認知行動治療について簡単にわかりやすくなり、大人でも活用できるものになっています。
子どものトラウマや恐怖症の認知行動治療
子どもがいじめに苦しんで抑うつ的になり、恐怖症に悩んだりしたときは、認知行動療法的なアプローチで症状を改善することができます。
認知行動治療に取り組める子どもの年齢は、およそ小学校中学年程度から可能とされています。
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子どもだけでなく親や家族も認知行動治療に参加する
子ども本人は認知行動治療の必要性を理解できない場合もあるので、保護者である親も含めて、治療を受けるとよい変化が起きることを話し合いましょう。
子ども本人だけでなく、家族も治療に参加して、家族が手本を示すのも大事です。
子どもと家族、治療者が現状を認識し、変わることの重要性を共有して治療を進め、目標を立てることも大切です。
子どもへの負担を軽くする[認知行動治療]
大人向けの認知行動療法をそのまま子どもに行うと、内容が難しくて子どもに負担がかかってしまいます。
専門用語や難しい考え方は避けて、認知行動治療のエッセンスを絵やマンガなどで表現して伝えるとよいでしょう。
医師やカウンセラーなどの治療者は、子ども向けに認知行動治療にさまざまな工夫を施しているが、いずれも認知行動療法の中心的な要素からはずれないアレンジになっています。
【絵を使う】
認知や感情、行動を絵で表現させる。下絵を用意すると、作業しやすい。
【マンガを使う】
マンガを読ませたり、マンガのセリフを書かせたりする。つらいことを自分で乗り越えられるのだと感じさせる。
【時間を短くする】
子どもの集中力を考慮して、大人よりも治療時間を短縮する。
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