ニコチン依存症チェックテストと治療方法、禁煙の仕方について
多くの人が禁煙に挑戦していますが、なかなか成功しません。
ニコチン依存症(たばこ依存症)は、やみくもにがんばるだけでは克服できない病気なのです。
スポンサーリンク
まずはニコチン依存症の状態を知り、きちんと対策をたててたばこへの依存を断ち切りましょう。
ニコチン依存症の治療と克服のために
ニコチン依存症を克服し、たばこ依存症から卒業するポイントは主に2つです。
ひとつはニコチン対策です。
急に禁煙すると、ニコチンの作用で脳内に放出されていたドーパミンが放出されなくなるため、不安やイライラがつのります。
こういったニコチン依存症の離脱症状は、愛煙家の半数が体験し、禁煙の失敗の原因になっています。
そこで、たばこ以外のものからニコチンを摂取して、ニコチン量を少しずつ減らしていく方法が禁煙に有効です。
ふたつめは、喫煙につながる行動パターンや環境を改めることです。
「吸いたい」という心理的な依存を断つのに役立ちます。
禁煙してタバコをやめるには、本人の強い意志が何より必要です。
ニコチン依存症チェックテスト
スウェーデンの心理学者ファガストローム博士が開発した質問表は、ニコチン依存度を簡単に調べることができます。
合計点数が4点以上:中等度の依存。
7点以上:高度の依存、専門の治療が必要。
【起床してから何分以内に喫煙しますか?】
5分以内 3点
6〜30分 2点
31〜60分 1点
61分以上 0点
【寺院や図書館、映画館など禁煙場所で禁煙することはむずかしいですか?】
はい 1点
いいえ 0点
【1日の喫煙で、どれがいちばんやめにくいですか?】
朝の最初の1本 1点
その他 0点
スポンサーリンク
【1日に何本吸いますか?】
31本以上 3点
21〜30本 2点
11〜20本 1点
10本以下 0点
【ほかの時間帯より、起床後数時間に多く喫煙しますか?】
はい 1点
いいえ 0点
【ほとんど1日中、床で寝ている病気のときも喫煙しますか?】
はい 1点
いいえ 0点
たばこをやめる方法(禁煙法)
【身体面】
【①ニコチンパッチ】
皮膚に貼り、ニコチンをユックし吸収させます。離脱症状の軽減に合わせ、サイズを順に小さくしていきます。医師の処方を受けて入手します。
【②ニコチンガム】
ニコチンの入ったガムをかみ、離脱症状をやわらげます。ガムの量は少しずつ減らし、最終的にはゼロにします。薬局薬店で市販されています。
【③ビタミンCをとる】
たばこの煙は体内のビタミンCを壊します。受動喫煙者の同様です。野菜や果物を多めにとりましょう。
【心理面】
①灰皿、ライターを捨てる
②周囲の人に宣言する
③喫煙場所に行かない
④夜更かしをしない
⑤酒席ではたばこを吸わない人の隣に座る
⑥イライラするときは身体を動かす
タバコと肺がんの関係とは
たばこが健康に及ぼす害として、最も有名なのは、肺がんです。
一日のたばこの本数に喫煙年数をかけた数が400を超える場合は、肺がんのハイリスクグループに入ります。
また、たばこは、高血圧や虚血性心疾患、胃・十二指腸潰瘍、慢性呼吸器疾患などの発症と治りにくさにも関係し、百害あって一利無しといわれています。
タバコは周囲の人への迷惑も
たばこは本人の健康だけでなく、周囲の人にも迷惑をかけています。
喫煙者の近くにいる家族や職場の人達は、受動喫煙の害にあっています。
たばこの副流煙は、有害物質の濃度が高く、喫煙者本人よりも周囲の人の方に害が大きいのです。
また、たばこのニオイも、たばこを吸わない人にとっては迷惑になるでしょう。
スポンサーリンク