友人が強迫性障害かも?周りの対応はどうすればいいのか?
「友人の様子がおかしい」「友だちが強迫性障害かも」と感じたとき、ズケズケと忠告しても、良い結果につながらないことも多いものです。
周りの対応としては、ほどよい距離感を保って見守りサポートすることが良い接し方といえます。
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まずは強迫性障害という病気を理解する
強迫性障害の患者本人は、学校や職場などではなんとか症状を抑えようとしますが、まわりの人からみれば奇妙な行動をとってしまうことがあります。
そんなとき「いい加減にやめたら?」などと強迫行為を否定してやめさせようとするのは、友人としての良い接し方とはいえません。
まわりの人は、強迫性障害という病気を理解したうえで、症状をダイレクトにやめさせようとせず、対応を工夫しましょう。
「なにかできることがあったら言って」などと伝えておくことも、患者本人にとっては大きな支えになります。
周囲の人も知っておきたいポイント
身近な友人や知人に強迫性障害の人がいる場合、本人の負担を増す対応は、病状を悪化させがちです。
周囲の人の対応として、次のポイントを理解することが大切です。
【自分でもやめられずに苦しんでいる】
「やめたほうがいい」ことは、周りから忠告されなくてもわかっています。自分でもやめられずに苦しんでいるのです。
【治療には時間がかかる】
強迫症状に限らず、誰しも自分の行動パターンを修正するのはそう簡単にはいかないものです。強迫性障害の治療には時間がかかることを理解して、友人としてあせることなく見守っていきましょう。
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【服薬はよくなってもしばらく続ける】
治療を円滑に進め、回復後の再発を防ぐためには、薬の服用期間が長くなりやすいものです。「安定剤を長期間飲むと危ないよ」などと本人の治療意欲をさまたげるのは控えましょう。
【強迫性障害は治療できる病気】
強迫性障害は、多くの場合、適切な治療を続けることで改善していきます。
友人としての程よい距離感を
強迫症状を示す人がいると、周囲の人が批判的になることが多いものですが、仲の良い友人が「自分が治してあげなくては」と肩に力が入りすぎてしまうこともあります。
どちらの場合も、強迫性障害の病状の悪化につながりやすく、ほどよい距離感を保つことが大切です。
【本人の苦労をくむ姿勢が基本】
強迫症状で悩んでいる本人の苦労をくむことが大切です。苦労をくんだうえで、友だちとして自分ができる範囲で無理なく協力していく気持ちがあることを伝えます。
【×】
きみの様子、普通じゃないよ。
心が弱いから、そんなことになるんだよ。
気の持ちようで何とかなるよ。
【○】
つらそうにみえるけれど、なにかできることはあるかな?
【友達として普通に接する】
強迫性障害の病気を意識しすぎず、友達として普通に接していくことも大切です。「自分が治してやろう」という、過度の入れ込みもよくありません。病状を理解したまま、ダイレクトに批判するのもやめましょう。
友人から相談を受けた場合の対応
身近な友人や知人から「自分はこんなことで悩んでいる」と強迫性障害について打ち明けられたら、きちんと相談に乗り、治療をしていない場合には病院への受診をすすめるとよいでしょう。
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