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【認知行動療法】強迫性障害の治療指針となる不安階層表とは?

認知行動療法を行い、強迫性障害の患者本人の考え方や行動を変えていくためには、自分の現状を知ることが欠かせません。

強迫症状のせいでなにができないのか、何を克服して、どんなことをできるようにしたいのか、具体的に考えていきます。

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強迫性障害の治療目標

患者本人が自分の状態を把握することで、症状を克服して「こうなりたい」という強迫性障害の治療の目標が見えてきます。

様々な強迫症状に苦しんでいる強迫性障害の本人にとっては、全部一度に変えるのは無理ですし、病気を治すためにどこから手をつければよいか分からなくなることが多いものです。

まずは、どんなときに、どれくらいの不安を感じているのか、自分で自分の状態をチェックしてみることが強迫性障害を克服するためのスタートです。

【自分の状態を客観視する】

自分の強迫症状について客観的に見つめ直すことで、治したい症状を具体的に整理できる。その結果、より具体的な治療プランを持つことができる。
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目標と治す方法が見えれば治療への意欲も高まる
「電気を消して、一度確認しただけで部屋を出る」

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自分の状態を知ることが強迫性障害の克服の第一歩

強迫性障害の治療で認知行動療法を進める上での第一歩になるのは、自分の状態を客観的に把握することです。

どんなときに、どれくらい不安になるか、どんな行動をしてしまうのか、具体的に振り返ることが必要なのです。

不安を紙に書いてみる

不安を感じる状況や、いまはどうしても我慢できないが治したい行動は何か、具体的に紙に書いてみる。

不安階層表【認知行動療法の強迫性障害治療】

認知行動療法を進めていく指針になるのが「不安階層表」です。

不安階層表とは、一番小さな不安ですむ項目を10、もっとも苦痛なことを100として、どんなときにどれくらいの不安や恐怖を感じるか、数値にして示したリストのことです。

【不安階層表の例】

100:家族が家にいないときに一度確認しただけで、ひとりで外出する
50:台所のガスを消して、元栓を一度確認しただけで外出する
30:電気を消して、一度確認しただけで部屋を出る

【自分の状態を思い起こしながら、作成していく】

不安・恐怖を感じており、治したい行動、状況をリスト化。
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強迫行為を行わなかったときの苦痛を数値化
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不安・恐怖が強いものから弱いものへと並べる

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