鍵や戸締まりを何度も確認する、強迫性障害とは
・鍵をかけたか不安で何十回も確かめる。
・戸締まりをして家を出たのに「鍵がかかっていないのでは」という不安感でいっぱいになり、何回も確認する。
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これらは、強迫性障害(強迫神経症)の典型的な症状のあらわれ方です。
何回戸締まりを確認しても不安感が解消できず、強迫行為に
外出先でふと家の鍵をかけてきたか心配になることは、多くの人が経験することですが、普通は「いつも鍵をかけてくるから大丈夫だろう」と考え直せます。
しかし「大丈夫」と思えず、「泥棒に入られるかもしれない」など心配や不安感が高まっていくと、家に帰って戸締まりをしたか確認せずにはいられなくなります。
一回〜数回の確認で気がすめば特に問題にはなりませんが、何回確認しても「大丈夫」という確信が得られないと、際限なく何回もくり返し確認する強迫行為になってしまいます。
外出前の確認に追われてしまい、とうとう外出できなくなってしまうこともあります。
自分の目で見えていても納得できない
ドアの鍵をかけたかどうか、ガスの元栓はしめたか、コンロの火を消したか、何度も確認するのですが、何回確認しても本人は「大丈夫」という実感が持てません。
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【目では見えている】
確認することで、火が消えている、ガスの元栓もしまっていることは、自分の目できちんと見えている。
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【強迫観念】
火が消えていても、疑問や不安が残る。
火がついているわけはないと思いながら、「実は火がついているのかも」という思いが頭から離れず確信が持てません。
火事になるのではないかと想像すると不安でたまらない気持ちになります。
強迫性障害の具体例
外出時に鍵がかかっているか。不安になって何十回も確認してしまう。
30歳の女性、主婦の例。
ある日、駅に向かう途中で家の玄関の施錠をしてきたか急に不安になり、確認しに戻りました。
そのときはちゃんと鍵は閉まっていましたが、その日以降、出かけようとするたびに不安でたまりません。
何回も戸締まり確認しないではいられない状態が続いています。
不安で鍵や戸締まりを何度も確認する
何十回も鍵がかかっているかどうか確認した後、ようやく出発
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出発したものの、本当にきちんと鍵をかけたか、施錠したか不安になり、また家へ戻る
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何度も鍵を開け閉めし、本当に鍵がかかっているか、壊れていないか、入念に確認する
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自分で確認するだけでは心配なので、家族に確認を求めたり、かわりに施錠することを要求したりして、まわりの人を巻き込む
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何度確認しても不安は消えない。終わりのない確認に疲れきって、外出できなくなってしまう。
その他の例
・水道の蛇口や、明かりが消えているかを何度も確認する
・ものを落とさなかったか、忘れ物がないか、何回もチェックする
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