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【ADHDの合併症】LD/学習障害との併発が多い

ADHDの子どもの気になる症状のひとつに、学習面の遅れがあります。

これは、LD(学習障害)を併発しているために起きてくる問題です。

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ADHDの主な合併症

ADHDの子どものうち半数以上が、話し言葉や読み書き、計算を身につけることに苦労しています。

これは、LD/学習障害や言葉の障害などを併発しているためです。

多くのADHDの子どもが合併症に悩んでいます。

【児童精神科を外来受診した、ADHDの子どもの合併症】

合併症の人数(全63人)

・LD(学習障害) 34人
・言葉の遅れ 28人
・脳波異常 14人
・自閉症と似た症状 10人
・行為障害、反紅挑戦性障害 9人
・熱性けいれん 8人
・心身症 7人
・てんかん 3人

注意力の欠如が原因で学力が低下する

ADHDの子どもの多くが、LDを合併しています。

LD/学習障害には、さまざまな症状があります。

例えば、

・文章を正確に読んだり、書き言葉の内容を理解できない「読字障害」

・文章を読んで理解することはできるのに、文字が書けない「書字障害」

・数字を認識し計算することができない「算数障害」

などです。

また、ADHDの子どもの中には、筋道を立てて話すことが苦手な子や、音声チックや運動チックの症状がある子もいます。

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言葉に関する問題には、そういったチック症状による影響もあります。

ADHDとLDの合併症への対処法

学習能力や言葉の遅れは、子どもから自信を奪い、学力を低下させます。

ADHDやLDは、薬物や手術によって治せるものではないので、親や教師など周囲の大人のコミュニケーションを変えることで対応していきます。

ADHDの子どもに必要なのは、自信を持つこと、安心すること、です。

まずは、子どもができることからはじめて、覚えていけば大丈夫なので、親として焦らないように落ち着いて接してください。

【心理面は「認める」】

ふさぎこんだり、反発心を強めないよう、子どものよいところを認めて、言葉で伝えましょう。
自信を取り戻すことを目指します。

・心配することはないと伝える
・子どもの主張に耳を傾ける

【行動面は「ほめる」】

勉強の遅れについては、根気よく復習して力を伸ばしていくことが一番です。
できたときには、ほめるようにしましょう

・読み書きができたらほめる
・他の子どもに無理して合わせない

LDには二つの意味、種類がある?

LDという言葉には、教育で使われる「Learning Disabilities」と、医学で使われる「Learning Disorders」の2つの種類があります。

教育で使われるLDは、広い意味で使われ、ADHDとの区別もあいまいです。

これに対して医学で使われるLDは、読字障害、書字障害、算数障害の3つにかぎられ、これが著しく問題を持つ場合を言います。

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