友達みんなと一緒に遊べない、ADHDの症状への対応は?
友達と一緒に遊ぶ年齢になっても、友達の輪に入っていけないのは、ADHDの症状のひとつのあらわれかもしれません。
ADHDの子は友達の中で浮いてしまう
通常、子どもは3歳頃になると、友達と遊ぶことが多くなります。
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しかし、ADHDの子どもは、友達の中で浮いてしまいがちです。
ADHDの子どもの特徴として、好きなこと、興味のあることに夢中になりすぎて、周囲の子どもと一緒に遊べないことがあります。
また、衝動を抑えることが苦手なために、友達のおもちゃをとりあげる、乱暴な行動をとるなどのトラブルも絶えません。
ADHDの子どもがそういった行動を続けると、周囲から浮いた存在としてあつかわれてしまい、心理的に疎外感を持ったり、不安を感じることになりがちです。
【ADHDのサイン】集団行動ができない
子どもの中には、社交的な子もいれば、シャイな子もいます。
性格は人それぞれですので、大勢と仲良くするのが苦手なのは仕方ありません。
しかし、子どもがあまりにも動き回りすぎて、まわりの子と仲良くできない場合は、見過ごさないようにしましょう。
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次のチェックリストを参考に、学校や幼稚園、保育園での子どもの様子を観察して、あてはまるものが多い場合は、ADHDへの対応が必要になります。
【親・教師向け】ADHDチェックリスト
・大勢の中で浮いてしまう。
・ひとりで動き回る
・集団行動できない
・友達に暴力、乱暴をすることがある。
不安障害やトラウマとADHDの併発も
ADHDの症状がある子どもは、我慢ができず、衝動的な行動をとってしまうため、周囲からつきあいを敬遠されがちです。
そのようなもともとの症状に、失敗体験が重なると、だんだん人づきあいが苦手になっていきます。
失敗や挫折から、ADHD以外に心理的な障害(気分障害・社会恐怖・不安障害)を併発している場合もあります。
【ADHDへの対応】子どもの不安、疎外感を取り除く
集団行動ができないADHDの子は、動き回るのが悪いことだと分からず、どこを直せばよいのか理解できていません。
それが続くと、子どもは不安や疎外感を感じるようになります。
ADHDの子に、まわりの友達とのつきあい方を教えましょう。
「相手の気持ちを考えれば、みんな仲良くしてくれると教えるよ」など、子どもの手をとって、友達の輪に入るきっかけをつくってあげるとよいでしょう。
【○】
「だいじょうぶ」と言って、子どもを安心させる。
周囲の子や家族にも説明して理解を得る。
【×】
「仲良くできて当たり前なのに、なぜできないの?」と考えて、子どもの責任にする。
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