苦手な教科があるのもADHDの子どもの特徴
ADHDの子どもの中には、学校の授業についていけない子がいます。
発達障害の子どもの場合、各教科の成績にばらつきがあるのが特徴で、原因はいくつか考えられます。
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何度教えてもできない教科があるADHD
小学校3年生、4年生くらいになってくると、ADHDの子どもの成績の悪さが目立ってくる場合があります。
考えられる原因はいくつかありますが、多くはADHDとLD(学習障害)を合併している場合です。
その場合にみられる代表的な特徴は、作文や計算が苦手で、何度教えてもできません。
文章が理解できない子は、すべての教科に支障をきたしますが、計算が苦手な子は算数だけ苦手で、得意な教科との差が大きくなります。
ADHDの子どもの勉強面、学習面のトラブルには、不注意の症状や、自己評価の低さも影響しています。
うまくいかないために学習意欲が持てず、悪循環にはまって、本人も困っています。
得意と苦手の差が激しい、ADHDのサイン
どんな子どもであっても、得意教科や苦手教科があるのは当たり前です。それ自体は問題ではありません。
心配なのは、極端に苦手な教科があってそれがめだったり、急に苦手になる教科が出てきたりする場合です。
例えば、小学1年生のことは勉強が得意だったのに、4年生になったら急に分からなくなってしまった、ということもあります。
次のチェックリストの中で、家や学校、幼稚園での子どもの様子を観察してあてはまるところが多い場合は、ADHDの対応が必要です。
保護者・教師向けチェックリスト
・国語や算数など、一部の教科が苦手。
・長い文章を上手く書けない。
・興味のない問題には答えない。
・文字を正しく読めないことが多い。
・忘れものが多い、宿題を忘れる。
・先生の話をノートにとれない。
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ADHDの不注意とLD学習障害が関係する
ADHDの子どもの学習面の心配事がある場合、LD学習障害の可能性が考えられます。
LDはADHDと合併・併発することが多い発達障害です。
言葉の読み書きをする力や、計算能力が身につかず、進級して学年があがると、だんだんと問題が表面化してきます。
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→LD(学習障害)の症状・タイプについて | 子供の発達障害
【不注意】
不注意は、ADHDの症状のひとつ。
注意力が低下する。
勉強に集中できず、学習障害の問題をより深刻にする要素となってしまう。
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【LD/学習障害】
LDは、脳の機能などになんらかの異常があり、学習することが難しい。
身体的には異常がないため、本人の努力不足、勉強不足と誤解される場合が多い。
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→LDとADHDの併発・合併は多い?学習障害と注意欠陥多動性障害
【対応】図や色を使って基礎から教える
学習能力や注意力に問題があっても、図や色を使って、工夫して教えれば、読み書きも計算も、ADHDの子どもであっても少しずつ身についていきます。
他の人とまったく同じ勉強をさせなくてもかないませんので、子どもができるところまで能力を伸ばしましょう。
読み飛ばしやすい文字に色を付けたり、図を使ったりして、注意力が働きやすい状況で学習するのが効果的です。
【○】
道具を上手く使って、読み書きや計算のやり方を教えていく。
基礎からはじめるとよい。
【×】
他の人と比べたり、同じことを求めたりする。
反省して、自分で考えることを要求する。
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