アスペルガーのことを学校や担任教師に伝える方がいいい?
アスペルガー症候群やADHD、LDなどの発達障害があることを周囲に伝えるかどうかは、時に難しい問題ですが、小学校や中学校にはできるだけ詳しく説明した方がよいでしょう。
特に担任教師は子どもと関わる機会が多いので、親と一緒になって子どもを支援していくことになります。
スポンサーリンク
アスペルガー児童の担任教師はどのように対応すればいいのか、学校と親によるアスペルガー症候群の子への支援について、お伝えします。
学校や担任の教師に伝えることで支援や対応を改善できる
特別支援学級の影響もあり、小学校や中学校などの学校関係者の発達障害への理解度は、昔に比べると高くなってきています。
中には、発達障害に詳しくて、親が細かく説明しなくても理解できる先生もいます。
アスペルガーやADHD、高機能自閉症などの発達障害について、小学校や中学校の担任の先生に相談することで、あらぬ誤解を招く場合もありますが、それはごく一部です。
基本的には、子どもへの対応、支援のために、アスペルガーである事情を学校側に正しく説明した方がよいでしょう。
担任教師が、アスペルガー症候群の特性を認識しているかどうかで、子どもへの教育方法や対処法が大きく変わってきます。
アスペルガーの子が、適切な教育、生活指導を受けられるように、保護者と学校との間のこまめな連絡が大切です。
アスペルガーであることを学校に伝えるメリットとデメリット
発達障害を学校や他の保護者に伝えると、誤解をまねく場合が少なからずあります。
スポンサーリンク
しかし、根気よくちゃんと説明すれば、理解を得られることも多いのです。
アスペルガーの子への適切な支援を実現するためには、周囲の協力が必要不可欠です。
保護者と担任教師が一緒になって支えてくれることは、子ども本人にとってとても心強く感じられるものです。
【メリット】
・適切な支援を受けられる
・家庭と学校で一貫した教育ができる
・周囲に協力を求めやすい
【デメリット】
・誤解をまねくことがある
・本人が傷つく場合がある
・家庭の負担が増える
アスペルガーの児童に担任教師はどう対応すればいい?
小学校の担任先生の対応には、授業の進め方においてもいくつか大切なポイントがあります。
アスペルガー症候群の子どもには、ゆっくりとしたペースで、はっきりと簡潔に伝えることが大切です。
【指示ははっきり】
指示を出す子どもの名前と、指示の内容をはっきりと言う。
誰に伝えたかわかるようにする。
【プリントは簡単に】
プリント、テストには、マーカーで色をつけたり、番号をふったりして読みやすくする。
【落ち着ける場所を用意】
教室でストレスを感じてつらくなったときのために、図書室や保健室など休憩する場所を準備しておく。
【変更は早めに告げる】
理科で実験室、音楽で体育館を使うなど、通常と違う場所で授業を行う場合は、朝のうちにそれを伝える。
【ゆっくり話す】
話はできるだけゆっくり、話をする時間とノートをとる時間を分ける。
話の途中でいきなり質問しない。
【失敗したら説明をする】
子どもが答えを間違えたとき、どこを直せばいいかを伝える。
失敗させないよう配慮する。
【刺激は少なく】
壁や黒板などにポスター、プリントなどを貼っておくと子どもの気が散るので、掲示板を少なくまとめる。
スポンサーリンク