【教師の対応①】アスペルガーの子どもが落ち着ける場所を決めておく
アスペルガー症候群の子はパニックを起こしやすく、パニック状態のときに怒ったり叱っても事態は何も解決しません。
まずはアスペルガーの子が落ち着ける場所を用意しておくことが、教師の対応方法のなかでも重要です。
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分からないことが多く、パニックになりやすいアスペルガー
素早い判断を苦手としているアスペルガーの子どもに、集団行動や自由行動をとらせるとパニックになり、泣き叫んでしまうことがよくあります。
パニックになり騒ぐ子どもを教師が怒鳴りつけたり、力ずくで止めるのは逆効果になってしまいっます。
まずは、本人が落ち着ける場所に連れて行き、パニックの最中の言葉かけは控えた方がいいでしょう。
気持ちが落ち着いた後で、どうするべきだったか、について話をして伝えましょう。
アスペルガーの子が安心できる場所をつくる
アスペルガー症候群の子どもがパニックになりやすい原因は、わからないことが多いからです。
どのように理解したらよいか、教師が子どもに丁寧に教えることで改善することができます。
欠点をとがめて叱るのではなく、言い聞かせてアスペルガーの子どもの理解を助けることを教師は考えるようにしましょう。
そのために、本人が安心できる環境が必要なのです。
パニックを放っておかないこと
学校のように人が多く、緊張感のある場所では、アスペルガー症候群の子どもはパニックになりやすいといえます。
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ただでさえ落ち着かない環境なので、さらなるストレスを子どもに感じさせるような行動をとらないように、教師は気をつけましょう。
(例)
・大声で呼ぶ
・急に話しかける
・集団行動
・自由時間
突然の出来事や、素早い判断を必要とする場面は、アスペルガーの子どものパニックにつながりやすい、といえます。
一般的には泣き出す子や騒ぐことが多いようですが、中にはどうすべきかわからず黙って立ち止まってしまう子もいます。
アスペルガーの子に対する教師の悪い対応例
次のような教師の対応は、子どもの動揺がおさまらず、周囲の反発をまねいたり、本人の心に傷が残ったりするので注意してください。
【ほうっておく】
しばらくすると落ち着く子もいるが、待つだけでは適切な対応とはいえない。
環境の改善や、落ち着ける場所の準備を考えるべき。
【しかりつける】
叱っても言葉が頭に入らない。
道具を持っていたり、場所が危険なときは止めるべきだが、そうでなければおだやかに話す。
保健室や図書室を活用する
発達障害の子どもがおこすパニックの原因は、刺激の多さです。
話し声や物音、指示、課題など、考える要素が多くなると、整理しきれず動揺することがしばしばあります。
子どもがパニックをおこしてしまったときは、刺激の少ない場所に移動すると、周囲との摩擦や刺激から離れることができ、少し休むと落ち着けるようになります。
アスペルガーの子のパニックをおさめるために最もよい方法は、ひとりにして落ち着かせることです。
例えば、保健室や図書室のように、ほかの人から離れていられる場所に連れて行くとよいでしょう。
子どもの緊張感がとれて興奮がおさまりやすくなります。
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