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助けて欲しいメッセージなの?リストカット・自傷行為

家族や友達などの周りの人からすると、なぜリストカットや自傷行為をして自分の身体を傷つけるのか、と疑問に感じることが少なくありません。

リストカット・自傷行為には、強いメッセージが隠されている

多くの場合、リストカットなどの自傷行為には、「助けて欲しい」という助けを求める叫びやメッセージが隠されています。

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しかし、その自傷行為自体が周囲の人に与える衝撃のせいで、メッセージが正しく伝わらないことが多いのです。

助けて欲しいという心の叫び

リストカットなどの自傷行為は、気持ちや感情の爆発であり、助けを求める心の叫び、メッセージといえます。

【例】
・不安や絶望に打ち勝てない
・生きている実感が欲しい
・満たされない
・自分を好きになれない
・人とうまく関われない

しかし、本人がこうした気持を自覚していないために、言葉でうまく表すことができず、自傷行為(リストカット)としてあらわれるのです。

リストカット、自傷行為に対する周囲の反応

自傷行為を見た周囲の人は、強い衝撃を受け、メッセージを冷静に正しく受け止めることが難しくなります。

リストカットなどの自傷行為に隠されたメッセージが、家族や友達に正しく理解されるとは限らないのです。

ほとんどの場合、周囲の人は、リストカット・自傷行為をする本人を気づかうより先に、リストカットそのものに目を奪われてしまいます。

【驚き、恐怖】
なんて恐ろしいことを・・・

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【怒り、失望、悲しみ】
なぜこんなバカなことをするの!
リストカットを「恥ずかしい行為」としてとらえると、本人を受け止める余裕がなくなってしまいます。

周囲の反応がさらに本人を傷つけることに

自傷行為(リストカット)の衝撃の大きさが、周囲の人に大きな混乱を引き起こします。

さらに、本人が自分の気持をうまく表現できないでいるために、ますます周囲の人との距離が広がってしまいます。

周囲の否定的な反応や腫れ物に触るような接し方は、「誰も自分のことをわかってくれない」と本人の気持ちをさらに傷つけます。

周囲への怒りや失望が深くなり、自分はダメな人間だと言う気持ちを強めます。

自傷行為によって、かえって周囲の人が遠ざかってしまうことも多く、本人の失望はさらに深くなるという悪循環に陥ることも少なくありません。

他者に向けたメッセージとは限らない

自傷行為(リストカット)には、本人の助けを求める強い気持ちが隠されていることが多いです。

そもそも、強い気持ちがなければ、自傷行為(リストカット)という行動にはなりにくいものです。

よく誤解されますが、自傷行為に隠されたメッセージは、他者に向けられたものとは限りません。

むしろ、抑えられない強い気持ちが、内面から溢れ出たために自傷行為(リストカット)をする場合もあるのです。

まわりの人の対応が本人の失望を深める

ところが、こうした気持ちを、最初から本人が自覚しているケースはあまりありません。

ただでさえその行為に驚いている周囲の人には、メッセージが正しく伝わることはほとんどなく、そのために適切な対応ができません。

その結果、本人の気持ちはケアされないままとなり、本人の失望が深まってしまうのです。

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