適応障害になりやすい?ストレスの種類と内容について
私たちの身のまわりには、様々な種類のストレスがあります。
重大なことだけがストレスになるわけではなく、ささいなこと、毎朝の通勤電車、夏の暑さ、街の騒音などもストレスなのです。
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そういう意味では、私たちの誰もがストレスとともに生活しているといえます。
ストレスの割合と内容について
「あなたはストレスがありますか?」というアンケート調査で、「ストレスがある」と答えた人の割合はおよそ半数でした。
ですが、「ストレスがない」と答えた人でも、ストレスがあっても乗り越えられそうな人や、ストレスを認識していないだけの人もいます。
ストレスの内容では、「人間関係のストレスがある」と答えた人が一番多くなっています。
一番ストレスが多い35〜45歳位では、職場での人間関係に悩んでいる人が多いようです。
つらいできごとや、悪い変化だけがストレスになるわけではありません。
昇進、結婚など、一般的に良い出来事もストレスになります。
あらゆるとことにストレスはあふれていて、そのストレスの受けとり方でプラスにもマイナスにもなるのです。
プラスに受けとれれば、日々の生活の推進力となり、今日もがんばろう、と気力を奮い起こさせることにもなりますし、逆境に耐えて人間的に大きくなることもあります。
また、少量のスパイスが料理を美味しくするように、適度なストレスはプラスになります。
しかし、スパイスが多すぎると食べられなくなるように、ストレスも程度や頻度が過ぎれば大きな負担になってしまいます。
適応障害に関連するストレスの種類と例
適応障害など、精神疾患に影響することのあるストレスは広範囲にわたります。
私たちの日常の生活のあらゆるところに、ストレスで満ちています。
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対人関係のストレス
【親子、配偶者、兄弟】
・病気
・介護
・精神障害
・別居
・離婚
・不仲での家庭崩壊
・子どもの反抗
・親の再婚
・虐待
・過保護
・過干渉
・兄弟との誕生
・兄弟との不和
【友人、知人、恋人】
・病気
・不和
・離別
・絶好
・不倫
【教師、クラスメイト、職場、親戚、近所、世話人、医師、カウンセラーなど】
・不和
・いじめ
・セクハラ
・パワハラ
・過干渉
・信頼できない
心理社会的なストレス
・家族や友人との死別
・ひとり暮らし
・異文化
・ライフサイクルの変化
教育のストレス
・学業そのもの
・不適切な学校環境
・転校
職業のストレス
・失業
・仕事そのもの
・困難な勤務条件
・仕事量が多い
・職場での人間関係
・転職
・仕事内容の悪化
・決定権のなさ
・業務の目的が不明
ストレスになりやすい環境的な問題
住居のストレス
・転居
・住む家がない
・不適切な住居
・安全がない
経済のストレス
・極度の貧困
・収入が不十分
・借金やローン
保健、医療、福祉のストレス
・機関がない
・混雑で待たされる
・サービスが不十分
・交通手段がない
法律、犯罪のストレス
・意図しない法律違反
・逮捕、勾留
・拘留
・訴訟
・犯罪の被害
天災、戦争、敵意に遭遇
本人の健康の問題もストレスに
病気
ケガ
リハビリ
後遺症
重病の疑い
睡眠習慣の変化
食習慣の変化
禁煙、禁酒
性的な被害
一般的によいと思われることでもストレスに
結婚
妊娠や出産
就職
昇進
定年退職
卒業
子どもの独立
休暇
クリスマスなどのイベント
個人的な成功
◆この記事は、医療法人和楽会理事長、貝谷久宣先生執筆・監修の「適応障害のことがよくわかる本(講談社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。
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