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適応障害と新型うつ(非定型うつ病)、双極性障害について

適応障害という病気の特徴として、情緒不安定、気分不安定という点があります。

学校や会社での仕事中はうつ状態でつらくても、家に帰れば食事もできるしテレビも見れる、といように状況によってはふつうに過ごせるのお適応障害の特徴といえます。

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うつ病と適応障害が違うのは、適応障害の場合はストレス因子がないところではなんとか普通に過ごせる点になります。

非定型うつ病(新型うつ病)と適応障害

適応障害では、ささいなことに極端に落ち込む一方、ストレスの原因がない状況ではうつ状態がなくなります。

嫌な学校や会社以外では、自分の好きなことや楽しいことに対しては気分がガラッと変わって元気にさえなります。

こうした不安定さは、新型うつ病といわれる非定型うつ病の気分反応性に非常に似ています。

気分反応性とは、物事に対して過剰に気分が反応する、という意味になります。

適応障害の診断基準に気分不安定性という点はありませんが、その症状としては非定型うつ病(新型うつ病)の不安定さとほぼ同じです。

適応障害の人がまわりの人からは病気に見えず、わがまま、自分勝手と誤解されるのは、気分反応性による影響が大きいのです。

気分の浮き沈みが激しいのも適応障害の特徴

適応障害の場合、以前よりも神経過敏になりちょっとしたことで落ち込む反面、趣味などは普通に楽しむことができます。

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うつ状態からうつ病かもしれない思っても、他のときに楽しんだり気分が明るくなることがあれば、適応障害などの可能性が高くなります。

不安を伴っていることが多い

適応障害の場合、落ち込んだ気持ちや抑うつ感よりも早い時期に、もしくは抑うつと一緒に不安を感じる人が多い。

また、疲労感や不眠を訴えることもあります。

適応障害はうつ状態だけではない

会社を休んでショッピングには行ける、不登校でも放課後のクラブ活動には行ける、など周囲からみれば病気には思えない行動もあります

ストレスがないと

適応障害の病気となったストレスの原因が職場なら、職場以外の場所では普通に過ごせます。

もし、職場の人が職場以外で普通に行動している状況を見たら病気とは思えませんので、欠勤していた場合には会社の人を怒らせることにもなりかねません。

適応障害と双極性障害

ストレスがないところで気分が晴れるなら、うつ病ではありません、

しかし、簡単に適応障害と決めつけてしまうのは危険です。

注意しなくてはならないのは、こうした気分の浮き沈みは、双極性障害(躁鬱病)にもある点です。

ストレスがないところで気分が晴れる、のではなく、軽く気分が高揚しているからかもしれません。

特に、躁状態が軽い双極Ⅱ型障害と適応障害の区別はかなり困難です。

気になる場合は、早めに医療機関へ相談してください。

◆この記事は、医療法人和楽会理事長、貝谷久宣先生執筆・監修の「適応障害のことがよくわかる本(講談社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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