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遅刻や欠勤が急に増えた?それ、適応障害の兆候かも?

適応障害は、表面上は変わらないので周囲の人から誤解されやすい病気です。

周りの人から見ると「また休んでる」「やる気はあるのか」と単なる怠け者にみえてしまうのです。

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適応障害の初期には、はっきりと病気だとわからず、本人の意欲がなくなったようにみえます。

職場では欠勤や遅刻、理由のわからない早退が増え、仕事の能率が低下し、ミスも増えていきます。

仕事中に机にほおづえをついたままボーッとするなど、やる気も見られません。

ところが、会社帰りに立ち寄った居酒屋では、お酒の量が増え、酒を飲みながらする話は愚痴ばかりで、ますます周囲の印象が悪くなっていきます。

仕事がたまったまま欠勤や遅刻ばかりが増えていき、これでは責任ある仕事も任せられなくなります.

そして、会社に出社しても特にやることがないと、会社にいづらくなり、適応障害が悪化することにもなります。

適応障害は真面目な人が多い病気?

コツコツ努力する真面目な人が、頑張りすぎてうつ病などの精神疾患を発症する傾向があります。

同じように、適応障害も真面目な性格の人が発症する例が多いようです。

本人はストレスの存在に気づかず、仕事が手につかないのは自分の努力が足りないからだと思い込んでいます。

それに対して、周囲の人が「怠けるな」「サボるな」「甘えるな」と叱ったりするのは逆効果です。

「がんばれ」と励ましてはいけない、というのも同じ理由です。

そんな風に言われた本人は、自分が否定されたような気持ちになり、ますます環境に適応できなくなってしまうのです。

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ストレスと適応障害

【ストレス】
環境が変化しストレスになる、就職などもその例。
・入社後、仕事が自分に合っていないと感じた。5月頃には抑うつ感が重くなってきた。
・結婚したものも、現実はつまらない毎日。
・家事も好きではなく、苦痛にしか感じない。

【ストレスに適応できず、適応障害に】
・意欲がなくなり、仕事や家事の能率も落ちる。
・こんなはずではなかったと悩む。
・身体症状もでてきて、さらに適応できなくなる

【うつ病に】
・ほとんど一日中抑うつが続き、それが毎日、2週間以上つづいている。
・抑うつ状態や、欠勤、欠席が続くと、ようやく本人やまわりの人が「これはおかしい」「尋常ではない」と気づく

【不登校】【退職】など
適応障害もうつ病も、不登校や退職の原因になる

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ストレスは脳の働きに影響する

ストレスが原因となって、やる気がない、だるい、頭痛、腹痛、しびれや震えなど、適応障害の様々な症状を引き起こします。

ストレスが心身に影響を及ぼすのは、脳の働きに影響するからです。

うつ病やPTSDなど精神疾患のいくつかでは、脳の一部の体積が減少したり、縮小したりする例も報告されています。

・ストレスによって脳内の扁桃体が活性化。
・視床下部、延髄を経て交感神経が緊張。
・副腎髄質を刺激してアドレナリンが分泌される。

・アドレナリンは青班核を活性化させ、ノルアドレナリンを放出させる。
・ノルアドレナリンは海馬に影響する。

・視床下部、下垂体、副腎皮質が活性化し、副腎皮質ホルモンが分泌される。
・副腎皮質ホルモンはストレス対応のホルモンで、海馬や前頭葉の機能を抑制する働きがある。

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◆この記事は、医療法人和楽会理事長、貝谷久宣先生執筆・監修の「適応障害のことがよくわかる本(講談社)」の内容を元に、当サイト編集事務局の心理カウンセラーが記事編集をしています。

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