花粉症やアトピーは現代病?感染症とアレルギーの関係と違い
花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患は、現代病といわれています。
なぜ、花粉症やアトピーが現代病と言われているのか、そこには感染症とアレルギーの違いも関係しているようです。
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花粉症やアトピーは現代病で、昔の時代にはなかった?
花粉症やアトピー性皮膚炎は、人間の身体の免疫機能によるアレルギー反応の一種です。
花粉症などのアレルギー反応、アレルギー性疾患は現代病といわれています。
というのも、今から60年ほど前の戦後の日本では、花粉症患者はほとんどいなかったのです。
なぜ、昔の時代の日本には花粉症やアトピーの患者がいなかったのに、現代では患者数がどんどん増加しているのでしょうか。
これは、実はアレルギー性疾患と感染症の違いと関係があります。
感染症とアレルギー性疾患の違いと関係について
感染症の代表例は、風邪やインフルエンザなどですね。
ウイルスや細菌が体内に侵入してきて、発熱やせき、鼻づまりといった症状があらわれることを感染症といいます。
簡単に言うと、ウイルスに感染した状態、です。
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戦後まもない日本では、今ほど豊かな食生活ではなく、どちらかというと食料難の時代でした。
身体にとって必要な栄養が足りない傾向があり、エアコンやストーブなど暖房器具も少なかったので、昔は風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすい環境だったのです。
感染症になりやすかった時代には、アレルギー性疾患はほとんどありませんでした。
感染症が減るとアレルギーが増える?
その後、高度経済化が進み、技術の進歩もあり、暖房設備の充実、豊かな食生活、という先進国に日本がなっていくのとあわせて、感染症が減り、かわりにアレルギー性疾患の患者数が増えてきています。
花粉症やアトピー性皮膚炎などアレルギー性疾患は、先進国で多く見られる症状で、発展途上国ではほとんどいません。
逆に、感染症は発展途上国に多く、先進国ではほとんどいません。
細菌感染である風邪などの感染症が減ると、花粉症やアトピーなどのアレルギー性疾患が増える、という裏表の関係にあります。
こういった点からも、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギーは、現代の社会環境や食事環境などと深く関係していると考えられ、免疫機能の変化が原因のひとつだといわれています。
【まとめ】
・花粉症やアトピーは現代病といわれ、先進国に多く、発展途上国では少ない
・花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患は、昔の日本にはほとんどいなかった
・感染症が減ると、アレルギー性疾患が増える、表裏一体の関係がある
・花粉症やアトピーは、社会環境や食事環境とも深く関係している
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