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自律神経失調症の4つのタイプとは?性格や原因、症状や特徴による分類と種類

日本国内においても患者数が増加しているといわれている自律神経失調症は、男性よりも女性の方が患者割合が多いとされています。

頭痛や腹痛、不眠症、食欲がない、慢性疲労、ドライアイ、動悸が激しい、肩こり、多汗症、不感症、生理不順、過呼吸など、身体全身に様々な症状としてあらわれますが、病気の原因や性格、症状や特徴、治療法において、自律神経失調症は4つのタイプに分類されます。

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自律神経失調症の4つのタイプと分類

比較的女性に患者数が多いといわれる自律神経失調症は、大きく次の4つのタイプに分類されています。

・本能性自律神経失調症
・神経症型自律神経失調症
・心身症型自律神経失調症
・抑うつ型自律神経失調症

それぞれのタイプの原因や性格特徴、症状、治療方法について詳しくみてみましょう。

本能性自律神経失調症

本能性自律神経失調症のタイプの人は、生まれつき自律神経のバランスが崩れやすい体質の人です。

めまい、肩こり、身体がだるい等の身体の不調が慢性的におこりやすい人です。例えば、小学校や中学校の朝礼のときに貧血で倒れたり、乗物に酔いやすい、自家中毒を起こしやすいなどの特徴があり、本能性自律神経失調症の人は虚弱体質で低血圧な傾向がみられます。

体質改善の方法として、十分な睡眠、栄養バランスのとれた食事や仕事などライフバランスに気をつける必要があります。

本能性自律神経失調症の治療方法は、病院で処方される自律神経調整薬での薬物治療を中心に、それぞれの症状にあわせた対症療法がおこなわれます。

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神経症型自律神経失調症

神経症型自律神経失調症は、自分の身体の変調に過敏(敏感)で、ちょっとしたことでも気にしやすい性格の人にみられます。

体質として自律神経の働きには異常がないのですが、心理的に不安や恐怖などネガティブな感情が強いことが原因となって、自律神経のバランスが崩れて不不定愁訴(原因不明の不快な症状)があらわれます。

神経症型自律神経失調症の治療方法は、抗不安薬などの治療薬をもちいた薬物治療や、行動療法などの心理療法がおこなわれます。

心身症型自律神経失調症

心身症型自律神経失調症は、まわりに気を使いやすい、自分の気持ちを抑えてしまう、という性格の人が多くみられ、自律神経失調症と診断された患者の約半数の割合を占めているほど多いタイプです。

まわりの人の顔色を気にしすぎて、日常生活の中で心身ともにストレスがたまってしまうことが病気の原因になり、心とからだの両方に症状があらわれます。

心身症型自律神経失調症の治療方法は、日頃のストレスとなっているライフスタイルの改善が中心になり、病院での治療ではカウンセリング等の心理療法もおこなわれます。

抑うつ型自律神経失調症

抑うつ型自律神経失調症は、几帳面、完璧主義、執着心が強い、落ち込みやすい性格の人がなりやすい自律神経失調症のタイプです。

慢性的にストレスが蓄積しやすく、うつ状態になり、自律神経のバランスが乱れてしまいます。

抑うつ型自律神経失調症の症状には、疲労感、身体がだるい倦怠感、不眠、食欲がない、頭痛、腹痛などの症状が多くみられます。

抑うつ型自律神経失調症の治療方法は、抗うつ薬による薬物治療を中心に、個人個人の症状にあわせて対症療法、性格や生活習慣の改善のために心理療法がおこなわれます。

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