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自律神経の乱れとは?交感神経と副交感神経の働き

「自律神経失調症」はストレス社会の現代病とも言われている病気のひとつです。

字に書いてあるとおり「自律神経の乱れ」「自律神経がいつもの調子を失う症状」が自律神経失調症なのですが、そもそも自律神経とはいったいどんな働きをしている神経なのでしょうか。

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自律神経失調症と聞いてもいまいちピンとこず、よくわからない病気と思っている人も少なくありません。

自律神経失調症を正しく理解するためにも、まずは自律神経の働きについて知っておきましょう。

自律神経の働きとは?

自律神経とは、無意識的に身体の働きをコントロールする神経の意味です。

人間の神経系は大きく2つに分けることができます。

ひとつは「中枢神経」といって脳や脊髄など木の幹にあたる神経、もうひとつは「末梢神経」といって木の枝の部分にあたる神経です。

さらに末梢神経は動物神経と自律神経の2つに分けられます。

動物神経は体性神経とも呼ばれ、自分の意思で動かすことができる神経で、それに対して自律神経は、体温調節や内臓機能など、自分の意思とは関係なく身体機能の調整を司っている無意識的な神経です。

自律神経の種類、交感神経と副交感神経とは?

身体機能の調整を担う自律神経は、交感神経と副交感神経の2種類から成り立っています。

交感神経と副交感神経の2つの神経がバランスをとりあって、人間の身体の状態「ホメオスタシス」(恒常性維持機能)を担っているのです。

例えば、体温を調節したり、胃や腸を動かしたり、ホルモンを分泌させたり、なども、自律神経である交感神経と副交感神経の働きによって成り立っています。

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交感神経は、活動する神経といわれており、仕事や運動をするときなど、心臓や血圧を高める働きをして身体の緊張状態をつくり、活発な活動を促進させる働きがあります。

対して副交感神経は、休む神経、リラックス神経ともいわれ、内臓や各器官の働きをリラックスさせる神経で、休息や睡眠などの関係がある働きをもつ神経です。

人間の身体をスムーズに働かせるためには、交感神経と副交感神経のどちらかだけでは不十分で、2つの神経がバランスをとりあっているのです。

自律神経に乱れ、自律神経失調症は、交感神経と副交感神経の2つのバランスが崩れ、乱れている状態といえます。

感情の変化と自律神経の関係とは?

交感神経と副交感神経の2つからなる自律神経は、私たちの感情の変化とも関係しています。

【平穏・休息】
自律神経(交感神経と副交感神経)がバランス良く働く。

【驚き・突然の恐怖・激しい怒り】
交感神経が極度に興奮している。

【持続的な不安・緊張・怒り・興奮】
交感神経と副交感神経の両方がバラバラに興奮する。

【憂うつ・抑うつ・悲しい・疲れている】
交感神経と副交感神経の両方の働きが抑えられる。

交感神経と副交感神経の働き

【交感神経の働き】
・瞳孔が拡大する
・呼吸が激しくなる
・消化器や消化液を抑制する
・ホルモン分泌を促進させる
・血糖や血中脂質を上昇させる
・精神活動を活発にする
・皮膚を発汗、鳥肌をたてる
・心拍数を増加させ、血圧を上昇させる
・尿をためる
・子宮の収縮、排卵を促進させる

【副交感神経の働き】
・瞳孔が縮小する
・呼吸がおだやかになる
・消化器や消化液を促進させる
・ホルモン分泌を安定させる
・血糖や血中脂質を安定させる
・精神活動を休息させる
・皮膚を乾燥させる
・心拍数を減少させ、血圧を下げる
・排尿する
・子宮を弛緩させる

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