自己愛性人格障害が原因で併発する病気、うつ病、不眠症、不安障害も
自己愛性人格障害の特徴でもある「自分が大好き」という自己愛が病的なほどに強すぎると、理想のイメージばかりがふくらんでしまいがちです。
その結果、理想と現実のギャップに精神的ストレスを感じてしまい、さまざまな心の病気(精神疾患/精神病)を併発してしまいます。
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そこで今回は、自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)が原因で併発することが多い病気についてまとめてみました。
自己愛性人格障害が原因で併発することが多い病気
自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)は、「自分は自己愛性人格障害かも」と病院を受診するケースはほとんどありません。
対人関係がうまくいかない、人間関係にストレスを感じる、ということはあっても、「自分が病気かも」とは普通は思わないからです。
自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)は、他の精神疾患の背景にひそんでいることが多く、その存在に気づかないままでいると、いつまでの悩みが解消されない、というおそれがあります。
次のような精神疾患(精神病)は、自己愛性人格障害が原因となって病気を発症しているケースも多いようです。
うつ病
うつ病とは、気分障害の代表的なもの。
深い憂うつ感が続き、何にも興味がわかない、やる気が起きない状態。
うつ病は、場合によっては自殺に結びつきやすい例もあります。
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気分変調障害
気分変調障害とは、比較的軽いうつ状態が続く気分障害のひとつ。
気分変調障害は人格障害(パーソナリティ障害)との関係がとくに強いといわれています。
摂食障害(拒食症/過食症)
拒食症や過食症の摂食障害も、自己愛性人格障害が原因となっているケースがあります。
「やせている自分」を理想化し、それを維持することで優越感や満足感を得るために、食べては吐くという拒食行為を繰り返すことにつながります。
また、こんなに過食している自分がイヤになり、さらにストレスがたまる、という悪循環のケースもあるようです。
不眠症
自己愛性人格障害の影響で、人間関係で自分の思い通りにならないことが多く、ストレス過剰になりがち。
なんでうまくいかないの、と思い出すと眠れなくなったり、ストレスで熟睡できず、不眠症になることも。
不安障害・パニック障害
自己イメージを傷つけるような反応をしていないか、過剰に気にしすぎて人前で強い不安や緊張を感じてしまう。
場合によっては、パニック発作が起き、発作が繰り返されることでパニック障害を発症する人も。
心身症
心身症とは、身体の症状があらわれる病気で、原因は精神的なストレスや心理的問題とかんがえられるもの。
対人関係のストレスで、体調を崩したり、持病が悪化することもある。
パーソナリティ障害が原因で、ストレスに適応できず、身体症状が悪化してしまう性格心身症というタイプもある。
まとめ
自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)なのに自分では気づいていない、という例が多いようです。
うつ病や不安障害、摂食障害の原因となっているケースもあるので、問題の根っこを治さないと病気の再発を繰り返すおそれも考えられるので注意が必要ですね。
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