思いやりがない病気、自己愛性人格障害の患者人数の割合は?
人は誰でも「自分が大事」という気持ちは持っているものです。
ですが、自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)の場合、他人も同じような気持ちをもっているとは想像もせず、思いやりがない対応ばかりしてしまいます。
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今回は、病的なナルシストでもある自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)の患者人数の割合と男女比について調べてみました。
自己愛性人格障害の患者数の割合は?
自己愛性人格障害の患者数は、精神疾患を持つ人の2〜16%程度の割合といわれています。
人口割合では、約1%の人数が自己愛性人格障害を経験しているともいわれ、2016年の日本で患者数を計算していみると約120万人となり、かなり多い印象をうけます。
アメリカの研究によると、ここ最近で自己愛性人格障害の患者数が急激に増加しているようで、10〜16%くらいの人数になる、ともいわれています。
年齢層としては、さまざまな年齢の人の自己愛性人格障害の患者がいるようですが、比較的中年層に患者数が多いようです。
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男女比は?男性が多い?自己愛性人格障害
自己愛性人格障害は、女性よりも男性の方がやや多いといわれています。
正確な男女比の調査データはありませんが、男女比は6:4から7:3の間くらいの割合と予測されているようです。
原因はハッキリとは分かっていませんが、男性的な性格と自己愛性人格障害の特徴に共通点が多いからではないか、という意見もあります。
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共感性がないという特徴
自己愛性人格障害/自己愛性パーソナリティ障害は、他人の気持ちはおかまいなし、という共感性がない、という点で共通していますが、症状のあらわれ方には4つのタイプがあります。
『①妄想型』
自分が一番という思いを否定するような現実は受け入れない。他人に対して否定的で疑り深い。
『②男根型』
自分に自信があり、活発でエネルギッシュ。他人はどうでもいい存在とバカにしている。傲慢で自己中心的。
『③渇望型』
他人は自分を支えるための存在と思っていて、賞賛、評価、支持を執拗なほど求める。
『④操作型』
自分に都合の悪いことは無視。他人の考えや行動、感じ方を自分の思い通りにしようとする。
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→発達障害だと自己愛性人格障害になりやすい?共通点と違いは?
ナルシストの語源と由来について
自分が大好きという意味で使われる言葉「ナルシスト」の語源と由来について。
ナルシストの語源は、ギリシャ神話のナルキッソスの物語といわれています。
『ナルキッソスの物語(ギリシャ神話)』
美青年ナルキッソスは、精霊ニンフたちの憧れの的。なかでもエコーは彼に深く恋をします。エコーは他人の言葉しか繰り返せない木霊の精霊。
エコーがナルキッソスの前に姿をあらわして抱きつこうとしたとき、彼は「おまえの思い通りになるくらいなら、死んだ方がマシ」とエコーを拒絶します。
傷ついたエコーは森の洞窟にこもったまま衰弱し、やがて声だけの存在に。精霊ニンフたちの訴えに、復習の神はナルキッソスに報われない恋を経験するように呪いをかけます。
森の泉に映った美しい青年、つまり自分自身の鏡像に恋いこがれたナルキッソスは、水辺から離れられなくなり、やがて衰えて亡くなってしまい、あとには一輪の水仙が残っていました。
※水仙の花言葉は「うぬぼれ」「自己愛」
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【まとめ】
いきすぎたナルシスト、ともいえる自己愛性人格障害(パーソナリティ障害)の患者数って意外と多い割合のように感じました。
男性の方が女性より患者人数が多い、というのは納得いくような気がしますね。
しかも、ここ最近では自己愛性人格障害の患者数がかなり増えているみたいです。
気づいていないだけで、意外と自分の近くにもいるかもしれません。
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