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夫婦関係が悪いのは自己愛性人格障害が原因かも?共依存も

責任の押しつけ合いや共依存などの夫婦関係におけるトラブルは多いものです。

その夫婦関係の問題の原因に自己愛性人格障害が関係しているケースも少なくありません。

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そこで今回は、夫婦関係の問題やトラブルと自己愛性人格障害の関係、治療方法について書いてみたいと思います。

夫婦関係のトラブルに多い3つのパターン

夫婦関係におけるトラブルは、大きく分けると次の3つのパターンに分類することができます。

①責任のおしつけあい
②共依存
③夫婦関係の問題から目をそらす

この3つの夫婦関係の問題パターンについてもう少し詳しくみてみましょう。

①責任のおしつけあい:夫婦関係のトラブル

このパターンでは、夫も妻もお互いに「お前が悪い」「あなたが悪い」と相手が悪いものだと思っています。

自分は悪くないと感じているので、相手に責任を押しつけることで自分の心の安定を保とうとしてしまいます。

このケースの対応策として、夫婦で一緒に行動して夫婦の共同作業を増やすように取り組むことが大切です。

②共依存:夫婦関係のトラブル

共依存の代表的な例は、世話を焼く→世話を焼かれる、というような関係でお互いに相手に依存してしまっている状態です。

夫も妻に依存し、妻も夫に依存してしまい、お互いに自立できず、相手を支配し、また支配されることで安定してしまっているのです。

ダメ夫に尽くす妻、というのも共依存のパターンといえます。

共依存のパターンから抜け出すためには、お互いの固定化してしまっている関係や役割を客観的に見直すことが大切です。

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③夫婦関係の問題から目をそらす

例えば、子供のことを夫婦間で話し合うときにおいても、夫婦関係の問題についてはできるだけ触れないようにして、本当の問題から目をそらしてしまっているのがこのパターンです。

子供に対して熱心に関わったり、教育やしつけにフォーカスすることで、夫婦間のトラブルを直視しなくてもいい状態をつくっているケースもあります。

この場合の対策としては、夫婦間での意見の違いや考え方の相違について、お互いに目をそらすことなく直面していくことが大切です。

自己愛性人格障害の夫婦療法とは?

夫婦関係のトラブルにおいて、自己愛性人格障害が原因となっているケースも少なくありません。

ゆがんだ自我、過剰な自己愛を持っている人は、大人になって中年以降から夫婦関係のトラブルが起きてしまいがちです。

本人も相手も、それまでお互いに心の中にため込んでいたストレスや不満が爆発して問題があらわになってしまうのです。

そういった場合、夫婦療法によって夫と妻がお互いに見つめ直すことは、良い夫婦関係を築いていくためにも重要です。

夫婦療法のカウンセリングのやり方と方法のポイント

夫婦療法では、夫婦一緒にカウンセリングを受けることから始まります。

まずはカウンセリングのスケジュールをきちんと決めることが大切です。

最初のカウンセリングのとき、夫婦お互いが相手のことを非難したり悪口を言うことも多いようです。

精神科医や臨床心理士などの治療者/カウンセラーは、夫・妻のどちらか一方の肩を持ったり味方になることなく、中立的な立場を保つことが夫婦療法のカウンセリングでは重要です。

【夫婦療法のカウンセリングのポイント】
・カウンセリングの対象者は、夫と妻どちらかではなく、夫婦2人の関係性
・双方の家族を非難したり悪く言わない
・夫婦がぶつかり合っているときは、共通の敵をさがしてみる
・自分の偏見や思い込みで判断するのではなく、現実のありのままの相手を見るように心がける。

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