極度のあがり症は治る病気?苦手意識を克服【社会不安障害】
極度のあがり症や引っ込み思案は「本人の性格」の問題と考えられていましたが、近年「社会不安障害」という病気であるとわかってきました。
しかし、社会不安障害はまだあまり知られていない病気のため、極度のあがり症の人は自分が病気だという自覚がなく、受診や治療を受けていない人がまだまだ大勢います。
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極度のあがり症や引っ込み思案は「治せる病気」であることに気づくことから、症状改善、病気の克服が始まります。
本人もまわりの人も病気と気づかない【社会不安障害(極度のあがり症)】
極度のあがり症は「社会不安障害」という病気に当てはまり、誰にでもなりうる病気で、決して珍しいものではありません。
しかし、社会不安障害と自分で気づいて病院を受診する人はまだまだ少ないのが実状です。
人は誰でも、人前や注目されるような状況だと、緊張したり不安になったりすることがあるもので、その緊張感の強さは本人にしか度合いがわかりません。また、幼い子供のころから人間関係に苦手意識を持っていると、「あがり症は自分の性格」と思い込み、自分で病気の存在に気づくことが難しくなってしまうのです。
また、社会不安障害の症状は、慢性的に続く傾向があるため、本人も家族など周りの人も「性格のせい」と思い込み、なかなあ治療につながらないのです。
自分が病気だと自覚して受診する割合は?
自分が社会不安障害の病気だと自覚して、病院を受診する人はまだまだ少ないといえます。
アメリカの調査データによると、自分に何か精神的な問題があると思って医療期間を受診した割合は約33%と、全体の3分の1の割合になっています。
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極度のあがり症である社会不安障害は、進学、就職、仕事、結婚など、あらゆる人間関係に影響を及ぼし、考え方によっては人生に関わることも少なくありません。
あがり症=社会不安障害は治せる病気
社会不安障害(極度のあがり症)は治療すれば治る病気ですが、放置したままでは一向に問題は解決しません。
会社に就職しても職場が怖くて仕事を辞めてしまったり、異性と話すのが苦手で恋愛や結婚ができなかったりする人も少なくありません。
社会不安障害は、その人の人生全体に大きな影響を与えてしまう病気です。適切な治療を受けることで、社会不安障害(極度のあがり症)の症状は軽減し、治せる病気であることがわかっています。
自分は治せる病気だ、と気づき、病院を受診して治療をおこなえば、今までより充実した人生を送ることができることでしょう。
性格と思われていた社会不安障害の例
これまでは「本人の性格」と思われていましたが、社会不安障害の病気かもしれません。
【あがり症】
人前で話すのが苦手。結婚式のスピーチや、会社での会議、プレゼンが嫌で休みたくなってしまう。
【引っ込み思案】
自分の意見を言うのが苦手。「何食べる?」と聞かれても、自分の食べたいもの、意見を相手に伝えることができない。
【心配性】
楽観的に考えることができず、悲観的に考えてしまう。会社の上司に呼ばれると「また怒られる」と思い込んでしまう。
【内向的】
人付き合いが苦手。飲み会に誘われても、みんなの会話に入っていく自信がないので断ってしまう。
【奥手】
異性関係が苦手。学校などで異性の挨拶されても、うまく返事することができない。
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