【社会不安障害】アルコール依存症との併発も多い|合併症

極度のあがり症といわれる社会不安障害の合併症では、アルコール依存症との併発も比較的多いといわれています。

そこで今回は、アルコール依存性と社会不安障害の併発についてまとめてみたいと思います。

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アルコール依存症との併発も多い社会不安障害

アルコール依存症と社会不安障害を併発するケースも比較的多いといわれています。お酒を飲むことで、不安やストレスをまぎらわせようとしてしまうのです。

たしかに、アルコール(お酒)を飲めば、一時的には不安が解消されたように感じますが、あくまでその場しのぎでしかありません。

お酒で酔っ払った状態のときだけ、心理的な不安や精神的ストレスから解放されたようでも、社会不安障害という病気は何も解決されないのです。

さらには、不安解消のためにお酒に頼る行動が習慣化し、飲酒量が増えてアルコール依存症に陥ってしまい、逆に社会不安障害の治療が長引いてしまうことにもなります。アルコール依存症の治療だけでも長い期間が必要になるからです。

またアルコール依存症は、健康にも大きな害が生じますし、経済的にも人間関係においても大きな損失が出てしまいます。

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こうしたことから、社会的な不安や恐怖で悩む社会不安障害の場合、お酒に頼ることは非常に高いリスクを含んでいるので注意しましょう。

合併率の割合は?アルコール依存症と社会不安障害

アルコール依存症の日本での患者数は約80万人といわれていますが、表面化していない予備軍を含めると、約500万人といわれています。

また、社会不安障害の患者のうち、約30%の割合でアルコール依存症を合併しているという調査報告があり、比較的高い数字となっています。

こうしたデータをみても、社会不安障害(極度のあがり症)の人の中には、アルコール(お酒)を飲んで、不安や恐怖、精神的ストレスを忘れようとしてしまう人が多いようです。

アルコール依存症の自己チェックリスト

・飲酒したいという強い欲求がある
・飲酒量を自分でコントロールできない
・禁酒や飲酒量を減らすと離脱症状がでる
・大量のお酒を飲まないと酔えない
・お酒中心の生活になっている
・アルコールによる悪影響が出ているのにまた飲んでしまう

これらのチェック項目のうち、3つ以上あてはまる場合にはアルコール依存症の危険性が高いといえます。

アルコール依存症の治療方法は?

日本でのアルコール依存症の治療は、通院治療よりも入院による治療が中心です。治療は、解毒療法、リハビリ療法、退院後のアフターケアの3段階に分けられます。また、同じようにアルコール依存症で悩む人たちの自助グループや断酒会もあります。

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