【社会不安障害】あがり症を完治克服すれば再発はしない?

極度のあがり症「社会不安障害」は、精神神経科や心療内科で治療を行うことで完治を目指せる病気です。

薬物治療では医師の指示を守って薬を飲み、認知行動療法やエクスポージャーなどの精神療法を含めた適切な治療によって、あがり症「社会不安障害」は克服することが可能なのです。

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きちんと治療して完治すれば、社会不安障害(あがり症)が再発することはないのでしょうか。逆に、一度克服してもまた再発するリスクはあるのでしょうか。

薬物治療で社会不安障害(あがり症)を克服する

病院の精神神経科や心療内科において、社会不安障害(極度のあがり症)の治療に使用される治療薬SSRIなどは、薬の効果があらわれ始めれるまで2〜3週間かかるのが一般的です。

治療薬を飲んだからとといってすぐ効果が出る即効性の薬ではないので、結果をあせらず、効果が出ないからといって薬を飲むの自己判断でやめたりせず、医師の指示を守ってきちんと服用することが大切です。

薬の効果が出てくると、それまで感じていた不安や恐怖が軽減され、楽な気分になっていきます。薬の作用で脳の扁桃体が正常な状態に近づいている証拠です。

自己判断で服用を中断しないこと

薬を飲んで効果があらわれると、薬の効果で症状が改善していきます。しかし、症状が軽減し楽になったからといって、医師に無断で薬の使用をやめてはいけません。

症状がなくなったのは、あくまでも薬の効き目があるからであって、医師の指示のもと、徐々に薬の量を減らしていかないと完治せず、社会不安障害(あがり症)の症状が再発してしまう可能性があります。

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通院を続け、医師の指示通りに治療を行っていくことで、脳の扁桃体が正常な状態になり、その後は病気が再発する可能性はほぼゼロになります。

あがり症(社会不安障害)は脳が原因

社会不安障害(極度のあがり症)は、扁桃体など脳の部位が過敏になり、不安や恐れなどのストレス感情を記憶し、それを再現することで症状があらわれる病気です。

治療薬を適切に使用していく薬物治療をおこなうことで、脳が自然な状態へと戻れば、病気は完治します。

社会不安障害の治療は、薬物治療で脳の扁桃体を正常に戻し、あわせて精神療法によって不安な感情をコントロールすることで克服していくのです。

社会不安障害(あがり症)は完治すると再発しない?

薬の効果で社会不安障害(あがり症)が完治するのは、病気の状態では過剰反応をおこしていた扁桃体が正常な状態に戻ったからです。

扁桃体が過敏になると、自律神経が勝手に興奮状態になり、自分では感情をうまくコントロールできなくなってしまいます。

そうした脳の状態のままでは、成功体験を積んで症状がましになっても、また再発するリスクが残ってしまいます。

しかし、SSRIなどの治療薬の作用で扁桃体が自然な状態に戻れば大丈夫です。最初のうちは、人前に出るとまだ緊張感があるかもしれませんが、それはごく自然な反応で過剰反応ではありません。

「何回か成功体験を積み、場慣れすれば大丈夫」な状態になることで、不安や恐怖などの感情も薄れていくことでしょう。

それまで回避行動の原因となっていた「予期不安」はなくなり、「うまくできた」という成功の記憶だけが脳に蓄積されていき、病気の再発もしなくなっていきます。

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