発達障害は忘れやすい?約束を守らせる工夫や対策は?

発達障害の子どもは、学校での忘れ物が多かったり、大事な約束を忘れたりして、問題やトラブルに生じることも少なくありません。

また、中学生くらいに成長してくると、発達障害の子ども本人も「なぜ忘れやすいの?」と思い悩む年齢になってきます。

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学校でも忘れ物が多い発達障害の子ども

明日学校に持って行かなければいけないから、と玄関など目立つ場所に置いていても、翌日にはすっかり忘れてしまい、結局忘れ物が多くなってしまう、というのは発達障害の子どもの特徴のひとつです。

忘れっぽい特性は、発達障害の中でもADHDの傾向が強いと考えられます。

また、学校の持ち物だけでなく、人との約束や頼まれたことも忘れてしまう、という事態も頻繁に起きてしまいます。

発達障害の子どもは、友達との約束を忘れてしまい、結局約束を破ってしまって、人間関係がギクシャクしてしまったり、買い物を忘れて家に帰ってから気づいた、ということもあります。

忘れっぽい発達障害の対処法は?

バタバタしていて忘れ物をしてしまった、などの経験は誰でもあると思いますが、発達障害の子どもの場合は、脳機能のひとつ「ワーキングメモリー」が十分に機能していない事が、忘れっぽい原因ではないかと考えられています。

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ワーキングメモリーは何か行動や作業をするといに、一時的に覚えておく記憶能力の一種になります。

記憶力は発達障害の子どもが成長すれば改善される、というものではありません。

発達障害の忘れ物対策としては、やはり「メモをとる」ことが重要になります。

言われた内容を全てメモに書くのは時間的にもかなり無理があるので、記号やマーク、略語などを活用してメモを書くようにするとよいでしょう。

また学校でメモを書いたこと自体を、家に帰るまでに忘れてしまっては意味がありません。帰宅したら家族がメモをチェックする、というように協力することも大切です。

発達障害の子どもに約束を守らせる工夫は?

発達障害の子どもは忘れっぽい特性のため、約束を守れないことが頻繁に生じてしまいます。

約束を守らせるためには、メモを書くだけでなく、内容を確認してお互いに食い違いがないか確認するようにしましょう。

また発達障害の子どもに説明するときは、できるだけわかりやすい言葉で伝えるように心がけ、ちゃんと伝わっているか、内容確認することが大切です。

こうした確認作業を発達障害の子どもにも習慣づけることで、成長して社会人になったときに役立つスキルになります。

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