発達障害の相談窓口、受診科は?大学病院の思春期外来、児童精神科、小児科

自閉症スペクトラムやADHDなどの発達障害は、基本的には子どもの年齢が12歳頃までに、小学生の頃にはその特性があらわれるものとされています。

ただし、知的障害がなく、多動性や衝動性などの特徴が目立たない場合では、小学校の頃は発達障害に気づかれず見逃してしまうケースもあります。

スポンサーリンク

小学校卒業後、中学生や高校生になって、学校での学習内容が難しくなってきたり、まわりからの要求もレベルが高くなってきてからはじめて、発達障害に気づくということも少なくありません。

発達障害かもしれない、と疑いがある場合、相談窓口や病院での受診科はどこがいいのでしょうか。

発達障害の受診科は?

発達障害の疑いがある場合、受診科はどこがいいのか、と悩むことも少なくありません。

発達障害の場合は、大学病院や総合病院の思春期外来を受診するのが望ましいといえます。ただし、大学病院や総合病院を受診するには予約が必要で、初診までにかなり待たされることもあります。

また最近では、精神科でも発達障害の受診をしている病院が増えてきているみたいです。

大学病院や総合病院が近くにない場合には、児童精神科医がいる精神科や小児科のクリニックを受診するとよいでしょう。

児童精神科、小児神経科、何が違う?

児童精神科とは、精神科のひとつで、主に発達障害や子どものうつ病、躁鬱病などの気分障害、統合失調症、摂食障害などの診察を行っている受診科です。

スポンサーリンク

似たような名称で小児神経科という科もありますが、小児神経科は神経科のひとつで、てんかんや脳性麻痺など子どもの器質的な神経疾患を診察する科です。

児童精神科と小児神経科は名称が似ていますが、科が異なり、扱っている病気も違います。

思春期の場合では、かかりつけの小児科に相談して、適切な医療期間を紹介してもらうとよいでしょう。

思春期の発達障害は医師選びが大切

発達障害の場合、あまり詳しくない医師の診察では他の精神疾患に誤診されてしまうこともあります。

とくに思春期での発達障害は、統合失調症やうつ病などの併発も多く、経過観察を行いながら発達障害の診断をしていく必要があります。

そういう点においても、発達障害の知識と経験が豊富な医師を選ぶことが重要です。

信頼できる医師選びのポイント

・患者の話を共感しながら聞いてくれる
・人間的にあたたかみがある
・患者や家族の不安な気持ちを落ち着かせてくれる
・発達障害の知識が豊富で、具体的なサポートやアドバイスをしてくれる
・学校や家庭の状況を把握し、問題点を発見し、親や教師に改善方法のアドバイスをくれる
・患者や家族に関して十分な問診や検査をおこない、診断や治療いおいても手順を踏んで進めてくれる

病院以外の発達障害の相談窓口も

発達障害の場合、適切な医療機関がみつからない、最初から病院を受診するのは抵抗がある、といった場合には、各都道府県にある「発達障害者支援センター」に相談する方法もあります。

発達障害者支援センターでは、臨床心理士、社会福祉士などの専門スタッフが発達障害本人や家族からの相談を受け付けています。医療機関の紹介も行ってくれます。

また、地域の保健センターや精神保健福祉センターなども発達障害の相談窓口のひとつです。

スポンサーリンク