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森田療法(治療)とは?起源・由来・歴史について

日本で誕生した有名な治療方法に、森田療法(森田治療)があります。

森田療法は、日本の精神医学者である森田正馬先生が確立した治療方法です。

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そこで今回は、森田療法の目的や起源、由来、歴史について書いてみたいと思います。

神経症治療の目的から誕生した森田療法

森田療法は、日本の精神医学者の森田正馬が生み出した精神療法のひとつです。

近年の日本においても、また海外でも、有効な治療方法として注目されている有名な治療方法のひとつです。

森田正馬先生が確立した精神療法なので、森田先生の名前に由来して「森田療法」と呼ばれています。

森田療法の起源は明治時代、神経症の治療を目的として生まれました、

神経症とは、心理的、精神的なことが原因となって、身体に様々な症状があらわれる病気です。

森田療法の歴史

森田療法の誕生は、開発者である森田正馬の体験も大きく関係しています。

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【森田正馬の子供時代】
1874年(明治7年)に高知県で生まれた森田正馬は、夢にうなされるなど子供時代に神経症で悩んでいたことがきっかけで医師を志すようになりました。また、好奇心旺盛な子供で、催眠術や奇術にも興味を持っていたようです。病弱だったこと、家が裕福ではなく貧乏であったことなどから、父親から高校への進学を断られたのですが、森田正馬は学費の援助を受けるために医師の養子になってしまうなど、大胆さを持っていたのです。

【神経症の治療に取り組む】
森田正馬の行動に驚いた父親は森田家を継ぐことを条件として学費を出したそうです。その後、森田正馬は東京帝国大学医学部を卒業し、神経症の治療に取り組むようになっていきます。

【森田療法の誕生】
森田正馬は、神経症の治療において様々な試行錯誤を繰り返し、自宅を利用した入院療法をスタートします。森田療法の誕生です。森田正馬の妻、久亥は森田療法に欠かせない存在でした。こうして生まれた森田療法は、神経症をはじめ、強迫観念や不安に悩む患者を治療していきました。

森田正馬は神経症だった

森田療法の開発者である森田正馬自身も神経症だったといわれています。

幼少期にはたびたび夢にうなされたり、大学在学中には「神経衰弱および脚気」と診断されて薬を飲んでいたそうです。

つらい症状に苦しみながらも「もうどうにでもなれ!」という強い気持ちで試験勉強に打ち込み、そのうち死ぬほど苦しかった症状がいつの間にか改善していた、という体験をしました。

この体験が、森田療法の誕生のきっかけになったのでないか、と言われています。

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