摂食障害と社会不安障害の合併症も多い|拒食症・過食症

摂食障害(拒食症・過食症)は、女性の発症割合が多いといわれている病気です。

拒食症や過食症という摂食障害を発症する女性は、何かしらの不安障害にかかっている人がケースが多いといわれ、社会不安障害の人が摂食障害になってしまうことも少なくないようです。

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摂食障害の2つの種類|拒食症と過食症

摂食障害は、男性よりも女性の患者割合が断然多い病気のひとつです。摂食障害とひと言で言っても、次の2つのタイプがあります。

・神経性無食欲症(拒食症)
・神経性大食症(過食症)

神経性無食欲症は「拒食症」とも呼ばれ、拒食症の方が一般的に知られている名称だと思います。拒食症のケースでは、「痩せたい」という本人の願望が強く、治療をなかなか受け入れない傾向が多いようです。

逆に、神経性大食症は「過食症」と呼ばれ、びっくりするぐらいに大量に食べてしまいます。最初の頃は拒食症だった人が、途中から過食症になってしまう、といケースもあります。

拒食症の症状(神経性無食欲症)

拒食症(神経性無食欲症)の場合、主に次のような症状がみられます。

・体重が減少して痩せていても、太ること、肥満になることに対して強い恐怖を感じる
・太ももやお腹など、体の一部の変化に対して異常なまでに執着する
・体重が減っていても、肥満恐怖から絶食や食事制限をする
・自分で指を口に入れて吐いたり、下剤を乱用する
・女性の場合、無月経症になることもある(生理が止まる)

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過食症の症状(神経性大食症)

過食症(神経性大食症)の場合では、主に以下のような症状があらわれます。

・短時間に大量に食べ物を摂取してしまう
・食べ物を食べることに対して自分でコントロールできない
・過食してしまった後、体重増加への強い不安や罪悪感を感じる
・過食の罪悪感から、自傷行為や自殺未遂などをすることもある
・女性の場合、月経異常になるケースもある

社会不安障害から摂食障害を併発するケースも

摂食障害(拒食症・過食症)を発症する人は、心に不安や強いストレスをかかえているケースが多い、といわれています。

そのため社会不安障害などから摂食障害を合併して発症するケースもあれば、逆に、自分が摂食障害であることをまわりの人に知られないように、と隠そうとして人と関わることを避けるようになり、その結果、社会不安障害を発症するケースもああります。

どちらにしても、摂食障害と社会不安障害を併発してしまうケースでは、両方の病気の状態が悪化し、治療にも時間がかかってしまいます。

早期発見、早期治療が必要になるので、早めに病院を受診するようにしましょう。

摂食障害の治療方法は?

摂食障害の治療方法は、体重への強いこだわりなどを正常にするための精神療法が中心。薬物治療や栄養指導が行われるケースもある。

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