癖ではない?強迫性障害のこだわりの種類について
「手を洗い続ける」「確認をし続ける」という典型的な症状のほかにも、強迫性障害(強迫神経症)にはいろいろな種類があります。
「ただのクセだから大丈夫」ととらえていると、症状が悪化していく危険があります。
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最初は本人も家族も癖と思い、病気と気づかない
思い込みやさまざまなクセは、健康な人にもみられるものです。
そのため、少しくらい度をこした状態であっても、「収集癖のある人」「やたらと縁起をかつぐ人」「潔癖性」「完璧主義」などと思われるだけで、見過ごされて放っておくことが少なくありません。
あまりにもこだわりが強く、日常生活に大きな問題が生じるようになると、本人も周囲も苦痛を覚えるようになります。
それでも、病気だとは気づかないことも多いのが、強迫性障害(強迫神経症)の実状です。
さまざまな種類の強迫性障害の症状
強迫性障害(強迫神経症)の症状のあらわれ方は。人によっていろいろなタイプがあります。
癖(クセ)としては度をこしている印象が強いようなら、注意が必要です。
【強迫性緩慢】
食事や服を着るときに、決まった手順ややり方にとらわれて、動作が遅くなる。
【宗教】
神を冒瀆するようなことを考えたりおこなったりして、罰を受けるのではないかと心配し続ける。
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【縁起】
縁起、迷信を過剰に気にして、生活に支障をきたす。「タイルの継ぎ目を踏むとよくないことがある」などという思い込みが強すぎると、歩くのもひと苦労。
【性】
小児性愛や倒錯した性行動など、自分にとって受け入れがたい性的なイメージが浮かんできてとらわれてしまう。
【質問屋】
なんでも徹底的に質問しなければ気がすまない。
【ため込み】
不必要なものでも、いつか必要になるかもしれないと思うと、なかなか捨てられない。
強迫性障害(強迫神経症)の心理は?
どのような思い込みを持っているか、どんな行動をくり返してしまうのか、こだわりの対象は人それぞれ違いますが、こだわりが強くなっていく流れは、強迫性障害(強迫神経症)の患者の人に広く共通しています。
【強迫観念と強迫行為】
過度の心配(強迫観念)と不安を小さくするための行動(強迫行為)が、互いに相手を強める悪循環に入る。
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【変わっている人ではすまされない極端な癖】
思い込みが強い人、奇妙なクセがある人、風変わりな人などととらえられるだけで、病気の症状をかかえているとは覆われないことが少なくない。本人も、自分のこだわりに対する違和感が小さい場合がある。
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【放っておくと症状が悪化する】
こだわればこだわるほど、強迫症状は強くなっていく。日常的にみられる思い込みやクセの範囲を超えて、生活に支障をきたすようになる。
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