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強迫性障害の薬物療法ではSSRIを使う【薬の種類】

強迫性障害(強迫神経症)の治療では、多くの場合、薬を用いた薬物療法がおこなわれます。

1990年代に登場したSSRIは、神経伝達物質であるセロトニンを介して治療効果を発揮する薬で、強迫性障害の治療においても高い効果があるとされています。

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効果が高いSSRIも万能薬ではない

強迫性障害の治療薬として用いられているSSRIは、脳内のセロトニンを介して治療効果を発揮する薬で、うつ病や不安障害(神経症)の治療でよく処方されます。

他の薬に比べて副作用が少なく、強迫症状を抑える効果が高いという利点があります。

ただSSRIは即効性が期待できません。

最低でも一ヶ月間服用し、症状が改善してからも、しばらくは使い続ける必要があります。

また、残念ながら万能薬ではなく、服薬を続けても効果が出ないこともあります。

多くの医療機関で治療を受けられる

強迫性障害の治療は、薬物療法と認知行動療法が中心です。

認知行動療法はどこでも実施しているわけではありませんが、薬物療法は多くの医療機関で受けることができます。

強迫性障害の薬物療法

薬物療法は、強迫性障害の治療の基本的な方法です。

SSRIなどの薬を使い、セロトニンなど、脳内の神経伝達物質の働きを調整します。

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その結果、不安や恐怖を軽くすることができます。

薬物療法の特徴

本人の根気と工夫で薬物療法の効果は上がる。強迫性障害の薬物療法は、考え方や行動を変えやすくする基盤をつくるためのもの。薬を服用して不安を小さくしながら、患者本人が改善のための工夫をし、苦手な状況にチャレンジして、苦手意識を小さくしていくことが大切。薬物療法と認知行動療法とを併用するとさらに有効。

薬物療法の注意点

自分で勝手に服用量を変えたり、やめるのは危険。急にやめるとめまいや吐き気、動悸やしびれなどの症状が出やすい(中断症候群)。

強迫性障害の薬の種類

薬物療法を進める上で、第一に洗濯されるのはSSRIのフルボキサミンかパロキセチンです。

それで効果が十分になければ、次の手を考えます。

SSRI

選択式セロトニン再取込み阻害薬の略。脳のなかの神経伝達物質のひとつであるセロトニンを介して治療効果を発揮する薬。強迫性障害などの不安障害やうつ病の第一選択薬としての評価が定まっており、世界中で広く使用されている。

①フルボキサミン、パロキセチン
②別のSSRI
③クロミプラミン ※1
④ミルナシプラン ※2

※1 クロミプラミン(SRI)は、セロトニンの再取込みを防ぐ作用をもっているが、その他の神経伝達物質にも影響する。

※2 ミルナシプラン(SNRI)は、セロトニンとノルアドレナリンの再取込みを防ぐ薬。SSRIやSRIが無効だったり、副作用が強くて使えない場合に使うことがある。

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