物質依存症の原因は、ドーパミン・セロトニン・GABAとの関係?
物質依存症の場合にみられるように、物質を繰り返し体内に取り込むと、なぜ「やめたくても、やめられない」という状況に陥っていくのでしょうか。
物質依存症の原因は、物質が及ぼす脳への働きに隠されています。
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物質依存症になりやすい性格傾向は?
物質依存症になりやすい人は、かつては、逃避的で非社交的な人、わがままで規範にとらわれない人、小心で完全を求めがちな性格の人など、とされていました。
現在では、それ以外の性格の人にも物質依存症が多くみられ、なりやすい性格傾向は特にないとされています。
仮説・脳内物質が物質依存症の原因
物質依存症になりやすい人は、生まれつき、感情をコントロールする脳内物質の量が不足しているという説があります。
そのため、不安やストレスを抱きやすく、何かに依存したくなるというわけです。
物質依存症に陥る要因
真面目な人でもドラッグなどの依存症に陥る恐れがあります。
①個人
物質依存症になりやすい要因は、性格よりも生育歴が重要です。親の不適切な養育態度や離別などにより、母親と一体感を得ることができなかった人は、物質依存症になりやすいと考えられます。
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②物質
依存の対象となる物質が、入手しやすいものであるほど、依存症の危険性は高くなります。また、それを摂取する量が多く、期間も長くなれば、それだけ依存を強めてしまいます。
③環境
身近に物質依存症の人がいたり、酒やタバコなどに寛容な風潮は、依存へのハードルを低くします。家庭環境や社会情勢、文化的背景なども、物質依存症に陥らせる要因になります。
神経伝達物質の働き
脳の中では、神経伝達物質が情報をやりとりすることで、快楽や陶酔感などの感情をコントロールしています。
アルコールやドラッグ、ニコチンなどが脳に入ると、神経伝達部室の働きを高めてしまいます。
物質が脳内に至り、それぞれの部位でドーパミン神経路を刺激する
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ドーパミンが大量に放出される
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中枢神経が興奮
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快感
恍惚感や幸福感で脳内がいっぱいになる
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副交感神経が活性化
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身体にも快感を与えリラックス状態になる。血圧が下がり脈拍数が減って身体がゆったりする。
主な神経伝達物質の種類
【ドーパミン】
覚醒や快楽、陶酔感などを与え、攻撃性や創造性を生み出すなど、前向きな姿勢にさせる働きがある。
【セロトニン】
気分を明るくさせ、やる気を出させる働きがある。運動、食欲、睡眠、不安などにもかかわっている。
【GABA(ギャバ)】
神経の働きを鎮め、不安や緊張を解消して、リラックスさせる作用がある。
【ノルアドレナリン】
神経を興奮させる働きがあり、不安や恐怖を引き起こす。ストレスは、ノルアドレナリンの働きを高める。
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