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共依存とは?夫婦、親子、恋愛関係に多い心理

アルコール依存症やDVの夫の横暴・暴力に苦しみながらひたすら尽くす妻のように、最低な彼氏に貢ぎ続ける彼女のように、第三者には理解し難い人間関係があります。

夫婦間、親子間、恋愛関係には、共依存があるケースが多くみられます。

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共依存とは、どんな意味?

共依存とは、無力を感じながらも相手を思い通りに動かそうとする人と、世話を焼くことでしか自分の存在価値を確認できない人が、お互いに依存しあっている関係のことをいいます。

共依存は、尽くすことで生きがいを感じたい、かまわれることで王様の気分を味わいたいというように、双方の利害が一致しています。

そのため、たとえつらくとも離れられない、別れられない関係になってしまいます。

共依存の種類について

健全な支え合いは、世話をしたり、されたりする関係が、ときに応じて入れ替わりますが、共依存の関係は、世話をする側とされる側が固定しています。

【迷惑をかけることで相手をコントロール】

相手を意のままにコントロールしたいと思い、少しでも欲求が満たされないと暴れるなどのトラブルを起こします。

【世話を焼いてもらいたい】

トラブルを起こして関心を集めようとするのは、さびしいからです。世話を焼いてもらったら、もっと尽くして欲しいので、さらにトラブルを起こします。

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【共依存になりやすい関係例】

・救いようのない夫と、救うことで救われたい妻
・口より手が出る夫と、耐えるのが好きな妻
・子どもと教育ママ
・働かない彼と、稼ぎのある母性愛いっぱいの彼女

共依存の心理は?

【自分に自信がない】

共依存に陥る人は、自分の価値観や判断に自信がなく、自分のなすべきことがわかりません。そのため、お互い相手にすがりついた生活を送っています。どちらも自分の意志で動くことができません。

【相手に尽くし世話を焼くことで安心できる】

相手の世話をすることで、自分の存在価値を実感することができ、心のむなしさを紛らわすことができます。

【自分だけが相手を救える】

相手のわがままが大きくなればなるほど、自分が相手のわがままを直してあげなくてはと思いつめ、相手から離れることができません。

アダルト・チルドレンとは?

アダルト・チルドレンとは、育てられ方の問題で、大人になってからも心の傷に悩む人のことです。

もともとはアルコール依存症の親がいる家庭で育った人をいいます。

両親が共依存の関係にある家庭で育った子どもは、親から安心を与えられないため、情緒不安定になりがちです。

また、壊れかけた家庭の調整役になった結果、大人びた子どもになることもあります。

DVも共依存の可能性がある

DVの加害者は、相手にどこまでも献身を求め、それがかなわないと暴力を振るいます。

一方、DVの被害者の中には「暴力を振るわせてしまったのは、私の忍耐・我慢が足りないから。もっと尽くさなくては」と考える人も少なくありません。

深刻なDVでは、こうした共依存が成立している恐れがあります。

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