依存症の家族の接し方、対応はどうすればいい?
アルコール依存症・買い物依存症・ギャンブル依存症(パチンコ依存症)の場合、多くのケースで借金など金銭的なトラブルがみられます。
その借金は、家族が立て替えたり、代わりに返済するなどして、ずっと依存症の本人の後始末をしている場合がほとんどです。
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しかし、そういった家族の対応が本人の依存症の症状を悪化させ強めている、という悪循環があります。
依存症の家族の対応で大切なことは、覚悟を決めて「突き放す」という接し方です。
本人も、落ちるところまで落ちてどん底を見れば、本気でやめる決心をするでしょう。
自己破産か過労で倒れるか
もう二度とやらないと誓い、反省してしばらくはおとなしくしていても、また繰り返すのが依存症です。
家族は信じ続けますが、裏切られ続けてしまいます。
いくら本人に「このままではダメ」と手助けをしても、依存症はなかなか回復しません。
「借金を返す」「お金を貸す」という行為は、家族のむなしい自己満足だったと認め、これ以上面倒をみないようにすることが、依存症の克服につながります。
アルコール依存症、買い物依存症、ギャンブル依存症などの依存症は、一度どん底まで落ちないと本気でやめられないのです。
買い物依存症で自己破産になっても、仕事依存で倒れても、生きるも死ぬも、本人が自己責任を持ち、結末を引きうけることなのです。
どん底の体験が依存症克服の始まり
親にとっては子どもといっても、本人はもう大人です。
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親の望むようにコントロールはできないし、思い通りにコントロールしようとするのはナンセンスなことです。
【生活の破綻を認めたくない】
依存症の本人は、依存した後は後悔し、激しく反省します。しかし、まだ大丈夫、というおごりがあり、事態の深刻さに目をつぶっています。プライドが敗北を認めないのです。依存症を自分の意志でいつでもやめられると思っています。
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【このまま治療を始めても長続きしない。あるいは、治療を始められない】
【助けて欲しいとすがりつく】
家族が見守っているのに、依存症の本人は「家族は私を見放した」と思い込み、だだをこねます。泣く、暴れる、怒るなどで、なんとかして家族を振り向かせようとします。ですが、この方法が本人のためになるんだ、と態度を変えないことが大切です。
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【本人がいくら泣きついてきても「もう援助はしない」と宣言し、きぜんとした態度でのぞみます。】
【家族もどん底を見る必要がある】
借金の後始末をしていたのは、家族が自分たちも安心したいからだった。家族が、依存症の本人よりも自分たちのためだったと認めなくてはなりません。家族の安定が依存症本人の安定につながります。つき放したら、もう後戻りはできないと覚悟を決めることが大切です。
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【生活が破綻し、絶望のふちに沈み込み、うちしがれます】
「このままではダメだ、どうしたらいいのか」
【変化のきっかけ】
自分の意志では、依存症はどうにもならないことを、本人も身にしみて分かった。依存症の克服、回復を望む気持ちの芽生えが、再生への第一歩です。
【治療開始】
本人の決意を評価し、家族もいっしょに依存症の回復への道を歩こうと促して協力します。
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