なぜ、相手に貢ぐのか?尽くす意味と心理、依存性人格障害とは?
男女に関わらず、相手に多額のお金を貢ぐ、とことん尽くす人がいます。
なぜ自己犠牲を払ってまで相手のために尽くすのでしょうか。
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そこには、相手に利益を与えることによって相手を支配したいという複雑な心理が隠れているのです。
貢ぐ意味・尽くす心理は「利他的従属」
依存性人格障害は、なんとかして相手に尽くそうとします。
その方法は、直接的に相手にすがりつくタイプだけではありません。
自己犠牲的な「貸し」をつくって、相手に負い目を感じさせることで、しがみつこうとする場合もあります。
「貸し」はお金であったり、物であったり、様々です。
このように相手に依存することを「利他的従属」といいます。
この依存関係は「そろばんずく」で成り立つので、賄賂と同様、お金がつきれば終わります。
利他的従属とは?
利他的従属とは、相手に貢いだり、尽くすことによって得られる見返りで、自分の不安や寂しさを紛らわそうとする心の仕組みのことです。
【利他的従属】
金品を要求される
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頼られて気分がいい
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金品を与える
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喜ばれることが嬉しい
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与え続けていれば関係が保てる
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尽くす相手に頼りきっている
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あなた任せの人生を送る
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【背景にあるのは孤独感】
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人格障害とは?
人格とは、その人によくみられる、行動面を中心とした反応パターンのことです。
心の奥深いところで組み立てられている、考え方、感性、意思などの総体です。
個人の人格は、かんたんに変えられるものではありません。
【妄想性・分裂病質・分裂棒形人格障害】
思慮分別に乏しく、奇異で風変わりな印象を与える。
【反社会性・境界性・演技性・自己愛性人格障害】
感情的で衝動的、自己中心的な行動が多く、社会への迷惑を考えない。
【回避性・依存性・強迫性人格障害】
自分の考え方や行動に悩み、患者として病院を受診する場合がある。
利他的従属の例
資産家のBさん(74歳)は、ひとり暮らし。
偶然出会った男と親しくなりました。
男が喜んでくれるなら、とBさんは進んでお金を貸すことに。
気がついたら財産すべてを失っていました。
Bさんは、昔リフォーム詐欺のあったこともある。
孫のように優しい言葉をかけてくれ業者の「役に立ちたい」と高額の契約をしてしまった。
男は、Bさんが資産家であることを知ると、毎日のように訊ね、当たらし事業の話があるが資金が足りずに困っていることなど、言葉巧みに語った。
男はBさんからお金を受け取ると大喜び。
感謝の言葉を並べ、愛想良くBさんにとりにいった。
Bさんは、亡くなった夫の年金や貯金を全部おろし、さらに借金までして、男にお金を貸した。
「もうお金がない」と言うと、男は消えてしまい、借金だけが残ることに。
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