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【治療方法】アルコール依存症・薬物依存症の通院と入院

アルコール依存症や薬物依存症は、依存症(アディクション)として治療法がシステム化されています。

患者の状態に合わせ、通院か入院かで治療を進めます。

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システム化されている物質依存症の治療法

もともと依存症といえば、アルコール依存症と薬物依存症が中心でした。

そのため、これら物質依存症への治療法はプログラムがつくられています。

心理面では、成長の過程で得られなかった「協調」を患者同士で学んでいきます。

再発の危険は?

物質依存症(アルコール依存症・薬物依存症)は、回復したからといっても、心の奥に「依存したい」という気持は残ります。

治療の段階で、あせったり疲れを感じると、つい依存していた物質に手が伸びて再発してしまいます。

また、退院や転職などといった環境の変化も、再摂取(スリップと呼ぶ)の危険を招きます。

この再発の危険は治療期間中に何度かあり、数週間続くこともありますが、乗り越えれば必ず症状は安定します。

もし再摂取をしても、家族は批判せず冷静に受け止め、医師や自助グループの支援を求めるようにしましょう。

物質依存症(アルコール依存症・薬物依存症)の治療

【導入期】

患者が依存症から回復しなくてはならないと思い立ち、受診する段階。本人ではなく家族が相談にくる場合もある。依存症は心の病であり、治療が必要であることを理解する。家族や職場に協力を依頼し、治療を始める。

『目的』
依存症を克服する。
回復への決意を抱く。

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【解毒期】

本人の同意の上で、依存している物質を断つ。通院は1〜2回、3ヶ月を目安にする。身体を壊していたり、離脱症状(幻覚、妄想など)のある場合には入院することも。一時的に心身の状態が悪化するので休養が必要。

『目的』
アルコール、薬物を断つ。

【リハビリ前期】

離脱症状がなくなり、比較的安定する時期。自分のこれからを考えることは、回復の動機づけに最適。さまざまな難問も片づけようと意欲を持つ人も多い。家族も医師から指導を受ける。家族が安定してくれば、患者も安定する。家族に患者への対処法を指導し、患者は自助グループへの参加を始める。

『目的』
心の安定をはかる。
回復への意欲を持つ。

【リハビリ後期】

通院患者は、講義や勉強会に参加する。入院患者は外泊を繰り返す。患者と職場が連絡をとるなど、仕事に戻るための段階。受け入れの困難や、再発など、新たな問題が現れてくることもある。治りかけが再摂取しやすい、一番危険なとき。患者も家族も根気が必要。

『目的』
社会復帰し、生活を安定させる。

向精神薬を使った治療も

急性期に暴力、自傷行為などの精神症状がある場合、向精神薬を使用することがあります。

抗不安薬は依存性があるので、早めに使用を切り上げます。

断酒のためには、シアナマイド液、ノックビンのように、酒が飲めなくなる身体にする薬がありますが、あくまで補助療法です。

依存症の入院治療

【プログラム例】
・医師、臨床心理士、ケースワーカーなどとともに勉強会。
・同じ病の人とミーティング。
・作業療法、院外での軽作業などをおこなう。
・レクリエーション療法。仲間と一緒に散歩やゲームをして身体を動かす。
・自治会。病院内に組織をつくり、協力を学ぶ。

【家族への援助】
依存症の勉強会で病気の知識や対応策を学ぶ、

【外泊練習】
リハビリ後期には外泊をする。何度かおこなって安定していることを確認の上退院。

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