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チックは癖やわざとではなく、意識と無意識の中間

チックについて、まったく自覚していない子もいれば、自覚がある子もいます。

いずれにしろ、チックは意識的、自発的な言動ではなく、自分でやめようと思ってやめられるものではありません。

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チックを癖とは言い切れない

チックを「くせ」のようなものととらえれば、親も子ども心配が減ることでしょう。

ですが、その反面、チックに対する誤解を生むおそれがあります。

プラス面

チックは、誰にでも多かれ少なかれある「くせ」の一種ととらえることで、本人も納得しやすくなり、誰も過度な心配をせずにすむ。
話しているときに突然しかめ面をするチックを、友人は不振に思うが「くせ」と言うと納得しやすい。

マイナス面

チックを癖ととらえると、直したほうがよいもの、意識的にやっていること、本人の努力でやめられるものなどという印象を与えてしまうことがある。

多くのチックは意識的ではなく無意識

チックが出ているとき、ほとんどの子どもは自分の言動を意識していません。

意識的にわざとやっているのではなく、無意識で自然に出てしまうのです。

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うなずいているわけではないのに、首をカクンとするチックなどは、頸椎を痛めるようなことがあっても、子ども本人の意志ではやめることができません。

無意識なので止めても無駄

チックは本人よりも親のほうが気になるものです。

目の前でくり返される不自然な言動を、静止したくなることもあるでしょう。

しかし、チックは本人が意識的におこなっているわけではなく、自然に出てきてしまうのです。

子どもには自覚がないことも多く「やめなさい」といってやめられるものではありません。

少しの間ならチックを我慢できるケースも

トゥレット症候群など、慢性のチックがある子は「チックをせずにはいられない」という感覚をもっていることがあります。

チックをすればスッキリするものの、本人が「やめよう」と思えば抑えることができます。

けれど、その我慢している状態をずっと続けることはできません。

我慢していたあとは、その反動からか、チックが強くなりがちです。

「スッキリするから」という場合も

チックの前に「チックをせずにはいられない」という感覚が生じることもあります。

これを前駆症状といいます。

その感覚どおりに行動すればスッキリするために、チックをくり返すようになります。

【例】
首がムズムズしてきて、たたかずにはいられない。

たたくとスッキリするが、しばらくするとまた同じ感覚におそわれる。

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