チックが治った?自然に治る=自然治癒するのがほとんど
子どものチック症状の大半は、自然に治るものです。
ただし、どの程度の期間続いてから症状が消えるのかは、チック症状があらわれ始めた段階では分かりません。
スポンサーリンク
ゆっくりと落ち着いて、しばらくの期間は子どもの様子を見守りましょう。
100人中95人は自然治癒する
チック症状の大半は一過性のもので、100人のうち95人は、特に治療することもなく、自然に治ります。
不自然なまばたきをくり返していたけれど、いつのまにか症状が消えた、などというのが典型的なパターンです。
とはいえ、ひとつのチック症状が目立たなくなったと思ったら、今度は別の症状があらわれることもあります。
チックの多くは、一年以内におさまりますが、1〜2種類のチックが残り慢性化することもあります。
▼関連記事
→チック症とは?意味、定義、男女比、発症年齢について
トゥレット症候群も症状が軽減していく
多彩な症状が一年以上続くトゥレット症候群では、思春期以降もチックが消えないことはめずらしくありません。
そのような場合でも、症状は徐々に軽くなり、生活上、問題になるほどの症状は消えることがほとんどです。
多くの例で、咳ばらいだけが残る程度です。
▼関連記事
→てんかんとチックは症状が似ている病気なので検査が必要
スポンサーリンク
一過性チック
一過性チックとは、持続期間が1年未満で自然に消えるもの。
運動性チック、音声チックのどちらか一方という場合が多いが、両方あらわれることもある。様子をみているうちに、症状が少なくなったり消えたりすることも多い。
慢性チック
慢性的チックでは、運動性チック、音声チックのどちらか一方が、1年以上、途切れることなく続く。
それぞれ、異なる症状が次々にあらわれたり、同時に複数の症状が出ることがある。まれにトゥレット症候群に重症化することがある。チック症状の変化に注意すること。
トゥレット症候群
トゥレット症候群とは、複数の運動性チックと音声チックの両方が同時にあらわれたり、次々にあらわれたりする状態が1年以上続くもの。
10歳ごろに症状がいちばん強くなるが、約半数は中学校を卒業するころには症状が消える。咳払いやまばたきなどの症状が残ったとしても、徐々に軽くなり、ほとんどの場合、成人後はさほど目立たなくなる。
▼関連記事
→チック症とトゥレット症候群の診断基準について
→【チックの心理的治療】ハビットリバーサルと逆説志向とは?
→チックは自閉症やアスペルガーと共通する症状がある?
スポンサーリンク